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Last Angel  作者: カレー紳士
11/19

第十一話

すみません、遅くなりました。

最近パソコンする暇が…はい、いいわけですね。

なるべく週一ぐらいには投稿したいとおもいます。


轟音が響く。

「ぐっ!!爪が硬そうだし!!そして何より、速い!!」

奴は比べ物にならないくらい速い、さすが鷹だな。こっちはまだ不慣れだって言うのに。しかも日本刀なしかよ。折れたしな、あんな奴相手に折るんじゃなかった・・・。

「キュゥゥルルルルルルルル!!」

金切り声とともに相手が突っ込んでくる。そのとき、血が噴き出した。

「うぁ、ぁぁああ・・・」

俺の肩が深くえぐれていた、痛みで上手く呼吸ができない。

「はぁ、はぁ、はぁ、くっそ・・・!!」

再び高速で迫ってきた。

「甲斐君!!」

声のする方を向くと、鉄パイプを持った由香里が来ていた。

「受け取って!!」

あぁ~あ、何泣きそうな顔になってるんだよ・・・。俺はまだ死なないよ・・・。

俺は鉄パイプを受け取る。その瞬間日本刀に変わる・・・棒なら何でもいいのか?

「これで、これでぇえええ!!」

俺は叫んでいた。そいつを真っ二つにするために。

ズパァ・・・そんな擬音だったと思う。

起死回生の一太刀ひとたちは爪を切り裂き、体を二つに分けた。

「おわった・・・のか?」

ズキン!!

気が抜けた瞬間焼け付くような鋭い痛みが走る。

「はは、速く帰らないと、死ぬな・・・」

横では由香里の声が聞こえる。

「大丈夫だ、家に・・・帰ろう・・・」

ドサァ・・・

俺は半分堕ちるようにして下に降りた。


帰宅

「ただ・・いま・・・・」

「大丈夫!?しっかりしてよ!!」

「甲斐君!!甲斐君!!!」

あぁ~あ、俺は最低だな・・・。鈴と由香里を泣かすなんて、しっかりしなきゃな。

「まぁまぁまぁ!!!どうしたの!?その傷!!」

母さんは・・・驚いているけど、なんか違うな?もっとこう、失神してもいいような・・・。

「甲斐!今から治すからね!!」

治す・・・?何を言ってるんだ?できるわけないじゃないか。

そう思っていたのだが・・・。母さんは天使化した。

「えっ・・・?な、なんで?」

俺より先に鈴が驚いた。

「今まで隠していたけれど、私たちは天使なのよ・・・」

母さんは淡々と言う。まぁ、息子の俺が天使なら、母さんが天使なのも当たり前か?

「さぁ、甲斐。傷口を見せなさい」

俺は傷口を見せる。由香里と鈴は目を伏せている。

母さんが手をかざすと、傷が見る見るうちに治っていった。治るとこキモッ!!

「ごめんね、甲斐。傷口が深すぎて跡が残っちゃうの・・・」

母さんは申し訳なさそうにいった。そんな顔しないでくれ・・・。

「いいよ、別に・・・、治っただけでもありがたい」

由香里は安堵感から泣き出すし、鈴は目を丸くしている。

「ああ、鈴ちゃん?詳しいことは甲斐と秋野さんに聞いて?」

われに返った鈴は俺を引っ張るように部屋へ引き込んだ。


ここ最近の出来事を説明した。後、俺も始めて知ったことだが、天使には種類があり、

シャインエンジェルは純粋さと守る力を司り、由香里はハートエンジェル、愛を司るのだそうだ。俺の母さんはディアンケト、慈しむ心を司るらしい。ほかには、悪の心を司るダークエンジェル(堕天使)や、悲しみを司るバンシーや、死を司るタナトスがいる。

「じゃあ、じゃあ!!由香里さんと甲斐君と亜美さんのほかにも、天使はいるんですね!?」

由香里はこくりとうなずく。

「じゃあ安心じゃないですか!」

明るく言う鈴に由香里は首を横に振る。

「そうも行かない、必ず味方とは限らない。敵である可能性もある。推測だと、7割が敵」

鈴は押し黙っていた。

「まぁ、何はともあれ俺は無事なんだ。もしも俺や由香里のやることに不満があるならかかって来いってんだ、全力で叩き切ってやるから」

「そう・・・そうだよね、甲斐君、強いもんね!!彼女を一人にさせちゃ駄目だよ?」

鈴は元気を取り戻していた。

「ああ、絶対一人になんかさせるもんか」

「甲斐君・・・」

由香里は嬉しそうに俺の名前をつぶやいた。

「じゃぁ、私寝るね・・・おやすみ、素敵なカップルさん」

そういって部屋から出て行った。

「じゃ、俺らも寝るか」

「うん・・・」

俺たちもベッドにもぐりこんだ。すると突然、

「ゆ、由香里!?」

足と腕を巻きつけてきたのだ。やばい、密着しすぎで体のラインがはっきりとわかる!!

「甲斐君、おやすみ」

そういって由香里は顔を近づけてきた。

「あ、由香里!まって、ちょっt」

言葉は最後まで続かなかった。俺の唇が由香里の唇で塞がれたから。

「んっ、ちゅっちゅぅ・・・ちゅるっ、ぷぁ・・んふ・・・おやすみのキス」

「ば、ばか・・・、おやすみのキスで舌入れる奴がいるかよ・・・」

そう、由香里は大胆にも俺に舌を入れてきたのである。

「いいの、おやすみなさい」

「・・・ああ、おやすみ」

由香里は再度、俺に抱きつき、寝息を立て始めた。

「はぁ、なんだかな・・・」

俺はそう呟いてから目を閉じた。


主人公初の負傷です。

やっぱり、最強設定だけじゃダメかなーと思ったので・・・。

ちなみに、次のネタは考えてません!!

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