第十話
遅くなりましてすみません・・・・
ぶっちゃけ、作者は高校生なので文章力もなく
アイディア力もありませんが、頑張っていきたいです!!
「あ、甲斐君こっちこっち~!!」
俺が部室に着くともう二人で座っていた。
他の先輩方がニヤニヤしている。俺は無視して由香里と鈴の近くに座った。
「やっと甲斐君のかっこいい姿を見れるよ~♪」
なぜ楽しそうなんだ。
「まあ、いいけどな、迷惑はかけんなよ?」
「うん、わかった」
腹が減ったので弁当をもらおうとすると、由香里は渡してくれない。
悪い予感がした。
「私が食べさせるの」
あー、的中。遠慮せずにあーんとかやってくる。
「えっと、その」
ああ、断れない雰囲気。先輩ははやし立てるし、鈴にいたっては写真を撮ろうとしている。
「・・・あーん」
ああああ、はずかしい。穴があったら入りたい。
「あの、由香里?もしかして、食べ終えるまでこれ?」
当たり前だというようにして、こくん、とうなずく。
「あー、勘弁してくれ、マジではずかしい」
由香里は残念といってやめてくれた。
パァン!!
竹刀が叩きつけられる音の中、由香里と鈴は俺のことを見ていた。
(はぁ、何がそんなに面白いんだろ?)
「甲斐君がんばって・・・」
「がんばれ~!!彼女が見てるぞ~!」
前が由香里、後が鈴、大会じゃあるまいし。
「じゃあ、少し休憩を取れ!」
顧問がそういって俺が面をはずした瞬間、
「汗、拭くね?」
そういって由香里が汗を拭いてくれた。
「あ、あぁ、ありがとう」
パシャ!! 突然のシャッター音。
「お、おい?何をやってるんだお前は?」
鈴が俺らのことを写真におさめていたのである。
「おい、なぜお前はカメラを持っているんだ?」
鈴はニコッと笑って、
「それはね・・・甲斐君と由香里さんのラブラブっぷりを撮るためよ!!」
はぁ、何を胸張ってんだか、まぁ・・・由香里は嬉しそうだから良いか・・・まて、いいのか、俺。
「がっはははははは!!よかったじゃねえか、甲斐!!」
先輩がおちょくってくる。この先輩嫌いなんだよな、無意味に後輩に嫌がらせするし。
「じゃぁ、練習再開!!」
練習が再開した。げっ・・・あの先輩が相手かよ・・・。
「がんばって。あなたなら簡単」
「そうよそうよ!!やっちゃえやっちゃえ!!」
『甲斐―!!頼んだぞー!』
ああ、由香里や鈴はともかく、他の先輩や後輩同級生までもが・・・。嫌われてんな。
「なんだよ、俺も応援しろよ」
ただ、本人が気づいてないのが救いだな。
「ま、いいか、じゃぁ、遠慮なく行くぜ!!」
先輩が竹刀を振り下ろす。
「っ!」
パシィン!!!バキィ!!
二回の竹刀がぶつかる音、一回目は俺が先輩の竹刀をはじいた音。二回目は俺が先輩の胴をとった音。先輩や皆由香里以外はきょとんとしている。
「ん・・・?あ、竹刀折れた・・・・」
しまった、いくら嫌いだとはいえ本気で叩いて折れるとは思わなかった。
「いってぇぇぇぇぇ!!!!!」
あ、痛がってんの見て皆よってきて大丈夫かって言ってる。顔ニヤついてるけど。
そんなに嫌いか~、俺もだけど。
「じゃあ、お先に失礼します」
俺と由香里は頭を下げ部室から出た。
「凄かったね~」
まず声をかけてきたのが鈴だった。
「そうね、まさかあそこまであなたがするなんて・・・」
由香里がこっちを見ている、やばい、嫌われたかな?
「かっこいい、さすが甲斐君、私もあの先輩嫌いだったから」
あー、やっぱり。いつもセクハラみたいな事されてるしな。
帰り道
「んー、いい写真が取れた」
鈴はニコニコしながらデータを眺めていた。そこには朝の、キ、キスシ-ンもばっちり。
俺がため息をついた瞬間、
「キュゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」
耳をつむぐような金切り声とともに轟音が頭上で鳴り響く。
「な、なに、なんなのよ!?」
唯一状況を把握していない鈴はパニックになっている。
「くそ、空中戦かよ・・・。てか、あれだな、鷹人間みたいだな」
「甲斐君・・・、気をつけてね・・・」
「なんで!?なんで冷静で入れるの!?」
パニクリすぎ・・・ってしょうがないか。
「すまん、帰ってから詳しく説明する」
そういって俺は天使になる。
「甲斐・・・君?」
鈴は上手く喋れないでいる。
「じゃあ、言って来る」
「いってらっしゃい」
俺たちはそれだけ言って、俺は空へ上がった。
もう何も言うことが・・・・
あえて言うなら、こんな小説でも読んでくれている方々に
「ありがとうございます」とお礼を述べておきます。
本当にありがとうございます!!