表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/251

人の質


「そりゃ、あんたが決めるんだろ? みんながうらやましがってるぜ。老後を考えたらおれたちも、もっと警備官と、うまくつきあっておきゃよかったって」


 入口ドアによりかかってこちらをゆびさしているのは、同じ部署の風俗犯罪防止課の男だ。


 同じ階に部屋があるのだが、むこうのほうが豪邸くらいの広さがある。


 事件の派手さも新聞にのる多さもむこうが勝っているのだからしかたがない、とはノアの上司である男の言葉だが、それに異論はない。



 この国の《風俗課》は、主にカジノやギャングの取り締まりをしていて、見た目は警察官からひどく離れた印象の者が多いのだが、いままでのところ、それほどひどい収賄事件も起こらず、警察官の質もそれほどひどくはない。


 この男も刑事としてはまともな仕事をするのに、警備官がからむと人としての質がおちる。




   「どきなよ。 あんた いっつもヒマそうだね」


 低い女の声に顔をあげると、入口でサリーナが男をにらみあげている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ