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お互いの家族の話


「教師。小学校の」

 なんだかはにかむように首をかたむける。



「親父さんは?」


 こういうのはもっと、班に入った直後とかにきくものなんだろうな。



 むかいでナッツをほおばる新人は、すこし嬉しそうな誇らしげな様子でこたえる。


「技術職だよ。 なんか、科学系の。兄貴もソッチの人で、ほんとうは大学でも教えられるくらいなんだけど、小さい子たちににそういう方に興味もってもらいたいって、小学校教師にしたって」



「すごいね。給料でえらばないとこが、おまえの家族って感じする」


 本心からの感想に、ザックは困ったように肩をすくめた。



「そういえば、ウィルの姉ちゃんは? 働いてんの?」



 会話の方向をかえるために、そっちにふったか、とウィルはコーヒーをすすった。


「あー・・働いては・・いるんだろうな・・」



「なんの仕事?やっぱ、貴族っぽい貢献事業とか?」


 本物の『貴族』であるウィルの両親の様子を、頭に浮かべて質問しているのがわかる。


 が、それは見当はずれというものだ。




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