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警備官のミーティング



 会議室に集まった顔をみまわし、ウィルが端末をよみあげる。


「 ぼくらみつけたコナー氏は、ジュディがメッセージを送った相手だった。彼は州内に三店舗ある『古書店』のオーナーだったよ。 店自体は別の人間に任せて自分は本だけ読んでるって言ってた。  あのカフェにいつも本を読みに来る彼は、ある日ジュディとしりあった。本の貸し借りをはじめたのが三年以上前。それから細く長く交流は続いてるけど、最近の連絡手段は携帯電話だけ。 はじめ、彼女からは《端末》で連絡を取り合いたいってことでメッセージもうけたけど、コナー氏が電話のほうが早くていいって言って、そこではじめて携帯の番号を教えてもらったって」



 マークが《責任者》となってから、初めてのミーティングだった。




 この前のクラークが仕切ったものとは違い、いつもの警備官式なため、会議室に好きに座ったみんなで、むきあっての情報交換となる。



「『端末で連絡』っていうのは、携帯だと通話料金が高いから? それとも、用心深くて?」




 ルイの質問に、そうじゃないみたいだけど、と邪魔な前髪をはらった男は、ふくみわらいをする。




「これは、・・・あくまでコナー氏の意見なんだけどさ。 ―― どうやらジュディは、《結婚相手》をさがすために、本を利用してたらしい」




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