表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/251

治安部署のベイン

申し訳ありません。ベインと治安部署については、『白いカラス』を流し読みしてみてください。


「治安部署のベインを知ってるだろう?」


「ベインか ――」くそっ、とつけたしたいのをどうにかこらえる。



 警察官の組織の中での《治安維持部署》は、刑事部署とはちがい、州など関係なく動くし、働く部署だ。

 あの男はこの国中の警察官と知り合いだといえる。


「なんだか、バーノルド事件で、おまえたち警備官も出たんだろう?」


「行方不明者の捜索だよ」

 事件を終わらせたなどとはけっして言えない。

 


 むかいでカップをテーブルにおく男が、眉をあげるようにうなずいた。

 『警備官』なんだからそれぐらいの『仕事』が当然だろうというように。



「 ベインが、おまえの班のチーフをなんだかえらくほめてたけど、どんなやつだ? まあ、とにかく、うちの州でおかしな行方不明者がではじめたんで、治安部署に相談したんだ」


「まてよ。なんでいきなり治安部なんだ?」



 宗教がらみ、または、―― 通常の犯罪とは異なる思想や状況が認められないと、治安部はでてこない。



「はじめは気づかなかったんだが、行方不明者たちがつながってるのがわかったんだ」



「まさか、そいつら、・・・なんかおかしな考えの・・・『光の子』とか『遣い人』とかでわめいてる連中とか、からんでないだろうな?」



 つい数か月前に身近で起こった事件を思い出し、聞かずにはいられなかった。



「『ひかりのこ』?そりゃなんだ?」



 きいたこともない、というその口ぶりに、なんでもない、と手を振ってすこし安心する。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ