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A班ファイル ― コウモリは湿地でお茶する ―  作者: ぽすしち
《湿地》と兄弟

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234/251

計画的で用意周到


「はじめは、・・・張り切ったんだぜ。 ま、オムツの取り換えだって、やわらかい飯食べさせるのだって、うまかったし、おまえもかわいかったし」


 言って、指先をこちらへふる。 



 

 気のせいか、ポールの目が、潤んでいいるようにみえた。


「・・・もう、いいよ。 めんどうになって、どっか街中のそのへんに、おれを置いてきたってはなしだろ?」


 ジャンは、もう、はなしをきりあげたかった。




「バカ言うな。おれだぜ?―― もっと計画的で、用意周到だ」


 ポールはそれをわざと誇るように顎をうわむけた。



「 ―― たしかにおまえはかわいかった。 けど、・・・おれだってまだ子どもだ。 宿題はいいとして、友達と遊びたかったし、―― 家のことを忘れたいときもあった・・・」




『家』には、ポールを頼りにしはじめている『母親』と、ポールがつきっきりで面倒をみてやらなければならない『弟』が待っている。





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