表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/251

車からおりた男


「いや、・・・きったない車だなって」

 

 肩をすくめたときにドアがあき、こちらを見たままの男が近づいてきた。

 


 その男をみつめたままサリーナはバイクをおり、ジュースをいっきに飲んだ。


 

 ぼさぼさの長髪。

 青いシャツにカーキ色のジャケット。

 デニムパンツにランニングシューズ。



 どれもがなんだか薄汚れた印象だったが、それらを身に着けている男は意外にもまともそうだった。



「 よう、おじょうちゃん。 道を教えてくれるかい?」



 口の利き方にはムカついたが。


 やわらかい発音の心地いい声。

 三十なかばぐらいか。


 スタンドのくらい電灯でみえた顔にはうちとけやすい笑顔がうかんでいる。



「 わるいけど、あたしたちクロイス州から来てるんで、ここの道はくわしくないよ」


「ああ、ちょうどいい。クロイス州に行きたいんだ」



 この時間こんなところから?



「 ・・・今日はやめたほうがいいんじゃない?もう陽も落ちてるし。国道から行くにしても、違う道にしても、オススメできる時間じゃないよ」



 コート州からクロイス州につづく道は三本。

 海沿いか、まっすぐな国道か、山道か。



 サリーナたちはこれからコート州の友人が経営するモーテルに泊まる予定だ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ