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J班の
申し訳ないですが、J班については『白いカラス』を流し読みしてください。。。
なるほど。
ザックはきっと《多少惚れっぽい》ところがあるのだろう。
それにしても、『ちゃんとつきあったことがない』というザックの言葉は意外だった。
同じ口から『それなりに遊んだ』という言葉をまえにきいたような気がするが、年上の仲間をまえに見栄をはったか、こどもらしく『遊んだ』だという意味だったか。
期待に満ちた顔をこちらにむけているのを目にして、ニコルやルイが、彼を『いい子』だと表現する理由が分かった気がする。
「とにかく先に、相手の名前を教えてよ」
そんであいてがわかったら、すぐに身元の確認だな、と考える。
少しでも悪いうわさがあるようなやつなら、ザックには悪いが徹底的につぶすつもりでいる。
ルイとニコルにも手伝ってもらって、ケンはどうするか、と考えながら熱いコーヒーに口をつけたとき、その名前が耳にはいった。
「ノーマンだよ。J班の」
「 ―― っの、」
つまりそうになるのをむりやり飲み込んで、のーまん?と間抜けな確認をした。