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 ルイの横にいるケンが顔をよせ、ジャンとちがって腹の中がみえねえな、とたのしそうにつぶやくのが聞こえた。


 それは、自分も同意見だ、と言ってやりたくなる。

 ジャンと彼が似ているのは、その笑い方だけだ。




 部屋の半分に机と椅子、掲示用のボードがよせられ、空間をあけられた半分に、みんな立ったままでいるのをみまわしたマークが、提案した。


「 まずは、みんな座りませんか? ―― ぼくでも、A班に立って囲まれる状態なんて落ち着かないし、はなしをきくための雰囲気じゃありませんよ」

 

 いいながら手近な椅子を、ポールに渡した。


 うけとった男は、部屋の真ん中に置いて、こしかける。



 へえ、とたのしげな声で、その真横にすぐケンが椅子をおき、並んで座る。



 ためいきをつくように、ポールのむかいがわに、マークとルイが椅子をおいた。



 ウィルはポールを真後ろからながめる、離れた距離にすわり、ポケットから音声録音の器械をとりだすと、「ザックとニコルはあとで合流」とそれにつぶやく。


 どうやら録音ははじまっているらしい。




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