仲直り
こどものケンカは仲直りもはやい。
「よし、じゃあこれで仲直りな。 そんで、―― あらためてききたいんだけど、ノーマンって、おれのこと相手にしてくれそう?」
ザックは力をとりもどしたように背筋をのばし、前の席からふりむいているウィルにつめよった。
「・・・ま、なんの『相手』かにもよるだろうけど、『恋愛対象』としては無理だね。 おまえはにぎやかだし、じっとしてられない性分だし、なにより、―― ま、いいさ。 とにかく、そういうのを恋人に好む男じゃないことは確かだよ」
「やっぱりそっか・・」
わらいを浮かべようとするザックをみていられないように、ウィルは姿勢をもどし前をむいてつづけた。
「 ―― だからといって、ひきさがるなよ。 あきらめるなんておまえらしくないし、とにかく当たってくタイプなんだから、結果は気にしないでいったほうがいいよ」
「やっぱそう思う? まあ、たしかにそうなんだよなあ。あきらめるのも悔しいし、とりあえず、いってみよっかなあ。迷惑じゃねえかなあ?」
「おまえが気にすることじゃないよ。『迷惑だ』なんて言ったら、おれがノーマンを殴ってやる」
「なんで!?おれの告白に立ち会う気?」
「A班総出で『立ち会って』も、いいくらいだよ」
「なんだよそれ、応援?冷やかし?」
いいながらも笑っている。




