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A班ファイル ― コウモリは湿地でお茶する ―  作者: ぽすしち
ケンとルイは捜査をはじめる
136/251

ポールのこだわり


 事件をもっていかれたというよりも、ポールを『もってかれた』のが不服、な若い警察官をなだめるようにルイは目をあわせた。


「 こっちも、『殺人』にしたいけど、遺体がまだひとつも見つかってない、って状況に変わりはないよ。 ただ、サリーナが、ターナーの車に乗るあやしい男を捕まえてきたから、そいつからいま話をきいてるとこなんだ。 ―― どうもその男、ポールのことを、つけてたらしくてね」



 テーブルの向かいの男は、はあ?とへんな声をあげる。


「ポールが狙われてたってことか?  もったいぶるなよ、その男が犯人なんだろ?ターナーのところにもどって車を盗むとか、間が抜けてるけど」



 ルイはどこまでを説明しようかと迷った。


 むかいの男は、『警察官』であるサリーナに、紹介されてきた自分たちのことを『警備官』だなんて思ってもいないだろう。




「いや。車を盗んだ男は犯人じゃねえし、おれたちがあんたにききたいのは、ポールがここまで、この『失踪事件』にこだわってるのを、どう思うかってことだ」


 とつぜんケンが、まようルイのことなどかまわずに質問をはじめた。




「『失踪』って、だって、つながっただろ?」

 フォーネルは確認するように聞き返す。



 これという理由もないままに、突然姿を消したたくさんの人間が。



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