おれがやる
「『視点』が、変わったんだ。 ―― いろんなことが、はっきり見えたような気がしたもんだ。目が覚めるっていうか、ちがう世界を初めて感じたっていうか・・・。 ―― ま、そんで、ポールが警察学校を卒業して、配属先が決まったお祝いをしたときに、おれの中で決定打になることがあって、・・・はじめてポールを、ぶんなぐったんだ。 もちろんポールは、よけなかった。 そこから、―― ひねくれ者のおれは、ポールとはうまくしゃべれなくなった」
だからさっきのコウモリのはなしは合ってる、としめくくり、「とにかく、・・・おかしいところがあるんなら、しっかり調べるべきだな」と顔をあげた。
「おれは、まあ・・・とにかくそりゃ、無実であってほしいけど、疑わしいなら手加減せずに調べてほしい」
周りから、戸惑うような視線をうけたままの男は言い切った。
サリーナさえも、どこからはなしをきりだそうかとためらったとき、すごい勢いでドアが開き、「おれがやる!」と宣言しながらザックが戻ってきた。
ドアをあけたときの勢いのままで《ポール》のそばにゆき指をさすと、ザックはジャンに顔をむけた。
「 おれが、ポールは無実だってことを証明してやる。こんな奴のいうことなんか、おれは信じないからな。 おれは《湿地》で、ポールに助けてもらったんだ。 ―― ポールは信じられる」
言い切ったザックをまぶしげにながめたジャンは、ただほほえむようにうなずいた。
なんということでしょう。。。。ここで、ようやく半分です・・・。
申しわけありませんが、またしても、ダラダラと、ながくなりそうです。。。




