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A班ファイル ― コウモリは湿地でお茶する ―  作者: ぽすしち
ジョー、ザック、ジャンも到着
123/251

湿地と穴と背中鬼

申し訳ありません。毎度毎度の、ながい説明はじまります。。。。。


「 まずは、あの《湿地》のことからはなそう。 ―― あそこは大昔から《鬼たちの縄張り》だ。たくさんの人間がこの土地に移り住んでくる前から、《鬼》たちはいて、モーティス山脈の中にも住んでいた。 その中で、冬だけ山からおりてくる《氷鬼こおりおに》とよばれる《鬼》がいた。もとは《精霊》だったはずだが、人間をつかまえるようになり、のちに《背中鬼》とよばれるようになる。

―― あの湿地は大陸の環境がかわって山の氷がとけだして、水が地下を通って平原のほうへながれて、できあがったものだ。 だから、『穴』は、モーティス山脈の中につながっている」



 どうりで水が冷たいわけだよ、とザックが文句のように口にして、ニコルに肩をたたかれる。



「 環境の変化と同時に《鬼》と人間とのかかわりかたも変わった。 モーティス山脈のふもとに集落をつくっていた人間たちは、冬を無事にこせるよう願って《山にすむ精霊》に家畜を供物としてそなえてたが、やがて、それはなくなった。  そこで腹の減った《氷鬼》は穴を通ってあの《湿地》まで出てきて、あそこに迷い込む人間をつかまえはじめた。  そのあたりから、ヤツの名前は《氷鬼こおりおに》から、《背中鬼せなかおに》に変わったんだろう」



 小柄なジョーもここでうなずき、本物のジョーの解説は続く。




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