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№16 ― なんで追いかけた? ―



「で?なにをみた?」


 カップをかかげるようにクラークがうながす。




 さきほどからながれてくるいい香りは、ノアとニコルがいれてくれているコーヒーのものだった。


 カップをさしだされた《コウモリ》は、ノアを珍しいものでもみるようにみあげ、うけとった。





「・・・あんたたち、変わってるのが多いな。 おれもよく、『変わってる』っていわれるけど。ま、とにかく、ターナーの魂の『かけら』は、最後の瞬間をしっかり覚えてた。 やつは、追いかけられて《湿地》に逃げ込んで捕まった。 ・・・端末にメッセージが届いた瞬間から、もう、せまってたんだよ。『背中鬼』が」



 カップに口をつけると、人間たちがまだ黙ったままこちらを見ているのに気づき、嫌そうな顔をした。



「 『 背中鬼 』のことは、聖父にきいてくれよ。 おれの口からは、これ以上を人間に言うことはできねえし、やつに捕まった人間の《魂》も、どうすることもできないんだって」




「わかった。 それについちゃ、あとでジョーから講義をうけるが、 ―― それよりも、おれがききたいのは、どうして車を盗むまでして、ポールを追いかけた?」


 クラークは、まだ疑うところがあるような声でせまり、偽物の《ポール》の近くにこしかけた。




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