表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Math Book  作者: Wam
30/94

話しやすくなった英語の話

 今まで話すのが恥ずかしかった英語の話。

 でもE検に落ちてからは、逆に先生の前で自分の英語に関する過去を話せる様になった。この日の雑談で英語に関する話題がでた。


「お姉さんは英語どうやって勉強したの?」


 自分の椅子に寄りかかりながら聞いてくるZ先生。英語の話題には新鮮さを感じた。


「英語教室に通ってました」


「ああ、そうなんだ」


「イギリス人の先生なんですけど」


「ふぇー」


 関心なさそ、先生。


「先生は英語しか喋れないので英語でしか喋りません」


「そうなんだ、じゃあ今英語喋れるよね?」


 そう言って圧をかけてくるZ先生。なぜか当時の私は人前で英語を喋ることは恥ずかしいと感じていた。


「いや、恥ずかしくて喋れないです」


「そっかあ、残念だなあ」


 口ではそういうが表情には「無関心」という言葉が書かれていた。


「いや、喋ったら変じゃないですか」


「うん、変だね」


 じゃあ、なんで聞いてきた先生!?


 心の中でツッコミを入れる。届くはずなんてないのだけれど。

 届かない代わりに苦笑をして見せた。


「・・・で」


「はい」


「何年英語やってるの?」


「えーーっと・・・今14歳なんで・・・」


「ああそっか、今14歳なのか」


「また忘れたんですか?」


「うん、忘れてたわ」


「もういいです!6歳の頃辺りからはじめたので8年くらいですかね」


「えぐっ」


「先生っていつも『えぐい』って言いますよね。流行ってるんですか?」


「んー、流行ってるっていうか普通に使わない?」


「私、先生から教わったんですからね」


「ああそっか、そう言えばそうだったね」


 今更、『えぐい」という言葉はZ先生自身が教えたということに気がつくZ先生。

で、話が大きく外れたが。


「で、お姉さんは何級持ってるんだっけ?E検」


「中一の時に準2取って中二の時に2級取りました」


「えぐっ」


 これで2回目だ。


「いや、普通にいますよ、これくらいの級取ってる人周りに」


「それでもすごいよ、俺なんて高二で準二だよ」


「それこの前聞きました」


「あ、言ったっけ?」


 人が言ったことも含め、自分が言ったことさえZ先生は忘れてしまっていた。


「言いました」


 私もすっかりこのシチュエーションには慣れてきていた。


「そっか。で、学校の先生に取れって言われたことも」


「それはよくわからないですけど、受験の為に取ったって聞きました」


「そそ、よく覚えてるね」


「私、こう見えて意外と記憶力いいんですよ!言ったかわからないですけど」


「へえーそうなんだ」


 相変わらず無関心過ぎる、先生!

 心の中で私は悲痛な叫びをあげた。


「先生」


「ん?」


「これからE検受けないんですか?」


「んー、受ける気ないんだよねー」


「そうなんですね」


「でもお姉さんは頑張ってね、次は」


「え?」


 どうやら前回、私はZ先生に「また受検するかわからない」と言ったはずなのにそのことを忘れているようだった。E検に落ちた事実を思い出して胸が苦しくなった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ