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君のいない日曜日

作者: 菜草

僕は今日友達と好きな小説家のサイン会に行くんだ。晩御飯も食べられなく、昨日は眠れなかったくらいだ。その小説家は、高校生でデビューしてすぐに100万部まで達成する今話題の小説家だ。今日はその小説家の8部作目の小説が出た記念のサイン会なんだ。


会場は電車で3駅のところにある場所だからそんなに遠くなく、友達とは駅集合になっている。


ただ心配なのは、飼っている犬が少し心配なんだ。僕の親は共働きで、僕が起きた時にはもう既に両親共家にはいなかった。まあ餌は用意してあるのでそこは大丈夫だと思ってはいるが。


さてそろそろ家を出ようか。


僕は自分の部屋を出て階段を降りていく。一階に降りてすぐに我が忠犬と目が合った。


凄い寂しそうな視線を浴び僕は居心地の悪さを感じ、足早に玄関に向かう。我が忠犬が外に出ないように玄関のドアを閉める。


僕は靴を履き、鍵を取り、ドアを開け外に出る。


犬のことは気がかりだが、足を緩めず自電車に跨り進み始める。窓を見ると我が家の愛犬が座りながらこちらを見やる。僕は見て見ぬ振りをし、前を向きギアを重くし、スピードを上げる。


僕の家から駅まで徒歩10数分程度だがずっと犬の事が心配と罪悪感で頭がいっぱいで信号の確認を怠ってしまった。トラックのクラクションで現実に意識が戻り、急ブレーキをかける。


ギリギリで止まり、トラックの運転手から睨まれ冷静になり頭を下げる。


今日は帰ろう。


友達に断りのメールを送り、今日は家でゆっくりしようと思い、急いで家に向かう。


急いだせいで足がパンパンになる。本ばかり読んでないで少し運動をしようと思う。散歩に行ってもいい。僕の運動不足も解消出来るし一石二鳥だろう。


家が見えると窓で座って待っていた。我が家の忠犬は有能だなと思い頰を緩める。


自電車を止め急いでドアを開け、ドアに鍵を開けるとどこか嬉しそうな顔をした我が家の愛犬が尻尾を振りながらこちらに駆けてきた。


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