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第97話 百合百合しい通学

がんばりましたー!


俺たちは学園へ向かう途中、ある店に寄った。

その理由は…


「おばあさーん!迎えに来たよー!」


俺はサラのおばあさんに自分たちが来たことを知らせる。


そして俺が呼んだタイミングで、おばあさんと…


「サラ!」


がやってきた。

だがサラはまだ恥ずかしいのか、おばあさんの後ろに隠れてしまっている。


「ほらサラ、挨拶しなさい」


そしてサラは、恥ずかしそうにしながらも、何とかおばあさんの前に出て挨拶をする。


「お、おは…よう」


「「「おはよう」」」


みんながサラに挨拶を返す。


「じゃあ、シトレアちゃん、みんな、サラを頼んだよ」


「うん!まかせて!」


アリサは元気よく返事をする。


俺はというと、


「サラちゃん行こう?」


俺はサラに手を差し出す。


「…うん!」


そう言ったサラは、俺の手を取って手を繋いだ。


「じゃあ、行こう」


俺たちはサラを加えて、再び学園へと歩き出した。




そして学園へ歩きながら向かっている途中。

俺は、俺と手を繋いで歩いているサラの方を覗く。

いや、俺の方が背が小さいから見上げるの方があっているのか?

まぁ、そこはいい。


俺はあの事件があった後からサラと仲良くなった。

それはもう、見違えるほどに。

俺があの時サラのことを命がけで助けたことで、サラに何かしらの感情をもたらしたのだろうと俺は考えた。


そしてそれは肯定だった。

でも、俺とは仲良くなったが、まだアリサやエリナとはダメみたい。

だから、ずっと俺にくっついている状況ができている。

これはまだしょうがない。

以後仲良くなってくれることを期待するしかない。


それよりもだ。


俺はあの時ある何故自分がアキレアだとバレたのかが一番謎だった。

一番そばにいたヨメナさえも全く持って分からなかったのに。


そして俺は、何故分かったかその後に聞いてみた。

すると、サラはすごい能力を持っていることが判明した。


なんとサラは、人の本当の姿を見ることが出来る魔眼の持ち主だったのだ。


これはとてつもない強力な能力だ。

だって、たとえどんなに装ってもバレてしまう。

人の本性をが見えてしまうから。


だが、これはサラにとって不利になることもある。

この能力を知って、悪い奴らに狙われてしまう可能性があるからだ。


だが、幸いにもこの能力を知っているのは本人と俺だけだ。

俺だったら話せるとサラが話してくれたからだ。

だから俺にはサラを守る義務がある。

そんなことを話してくれたとき思っていたら、


「また守らなきゃいけない人が増えましたね」


と笑いながらシルヴィアが言っていた。

俺もそれを聞いていっそう守らなきゃと思った。


あ、今日シルヴィアがいない。

どこ行ったんだあいつ?

まぁ、いつかひょっこり出てくるから気にしなくていいかな。


そんな時、俺はエリナの強い目線に気づいた。

その目線をたどって見ると、俺とサラが手を繋いでいる部分を見ている様子。


相変わらず分かりやすいなぁ。

そして俺はエリナに空いている方の手を差し出す。


「エリナも手を繋ぐ?」


するとエリナは嬉しそうに、


「うん!」


と言って、俺と手を繋ぐ。

すると、それを見たアリサが、


「私も!ぎゅうー!」


とか言って、後ろから抱きついてくる。


「もー!みんな!」


そんな百合百合しい通学だった。


そしてそこからしばらく歩いて学園へと到着した。


その学園の名前は…




ーーーー王都パルナメア学園。







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