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第94話 また会いましたね

これで終わりとか言って終わらないやつ。


ごめんなさい!

終わりませんでした…


「サラ!?なんできたんだ!?」


俺はサラがこの場に来てしまったことに焦りを覚える。


「ほう、自らお出ましか?これは出向かう時間が省けたな。だがサラだったか?お前にはもう用はない。もっといい人質が取れそうだからな!」


男は嘲笑う。

その間にサラは、俺の方に走ってやってくる。

が、男はその瞬間を見逃してはくれなかった。


「そいつには近寄らせねぇ!ブラッドファイヤー!」


その男はサラに向かって魔法を放つ。


「っ!」


急なことにサラは、驚きでただ立ち止まるだけであって何にも避けようともしなかった。

いや、出来なかった。


俺もその男の魔法にいち早く気づいたが、どうしてもサラのところには間に合わない。


くそっ!

間に合わない!

このままじゃあサラが!


このままじゃ、サラが死んでしまうだろう。


俺は何度人の死に際を目に晒さなければならないんだ?


百人か?

それとも千人?

それとも俺が死ぬまでか?

それとも……大切な人が死ぬまでか?


俺はサラに向かって思いっきり走り出す。


俺に不幸にあえってか?

他の人のも背負って、そして重りにしながら?

嫉妬に生きろだと?


こんなのが人生だったら俺はいらない。

俺はサラを守りたい!

俺の声が聞こえているのなら神様!

どうか俺の願いを…願いを!

たった少しの願いを叶えてくれよ!


「うぉおおおおーー!!!まにあぇええーー!!」


そして間に合うかと思ったとき。

先にサラにたどり着いたのは男の魔法のほうだった。


その瞬間。

俺の意識はどこかへ吸い込まれていった。




ーーーーーーーー




俺が目を開けると、そこには良く知っている顔があった。


「シトレア様。いえ、シア。また会いましたね?」


「フローラ!?」


「フローラ!?やっぱり呼び捨てってなんか響きが良いですね!」


「は、はぁ」


というか待てよ?

いつもの光が見えない!?

俺死ぬんじゃ…


「死にませんよ?」


「えっ?」


「だってシア様も今さっき神様になったばっかじゃないですか」


「えっ?ぇえええーーー!!!」


俺はいつのまにか神様になってたのか!?


「そうですね。サラさんが魔法を食らう時に目覚めましたね」


「そうか…ってそうだ!サラはどうだった!?」


「まだ死んでませんよ」


その答えに俺はホッと安心する。


「本当に私も安心しました。シア様の神の能力が目覚めないとあれは無理な状況でした」


「神の力?それはどういう力だったんだ?」


俺はフローラに問う。


「そうですね…シア様の能力は時空を操る能力ですね」


「時空?」


「はい、そうです。今はその時空を無意識にシア様が止めている状況ですね」


「それは大丈夫なのか?」


「はい、もちろんです」


「じゃあサラは助けられるのか!?」


俺はフローラの肩を掴む。


「は、はい。もちろんです!」


「やった!ありがとうフローラ!」


俺はフローラに抱きつく。


「ふぇっ!?」


フローラは顔を赤くする。

俺も自分がしたことに気づいて顔を赤くする。


「ご、ごめん」


俺はいきなり抱きついてしまったことを謝る。


「い、いえ、大丈夫です。それよりもシア、そろそろ時間です」


「いよいよか…」


「そうですね…最後にシア。シアに時空魔法の詠唱を授けます。詠唱はーーーーーーーーです」


その言葉を聞いた俺はうなづいて、


「じゃあ、サラを救いに行ってくる」


「いってらっしゃい、シア」


「ああ、行ってくる」


そして俺はさっきまでいた場面に戻ってくる。

そしてすぐさまフローラに教えてもらった詠唱を使う。


「リスタート!」


















11話まで改稿終わりました

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