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第93話 手を握って

結構話進みましたね。

3ヶ月前が嘘のよう…


《サラ視点》



話はシトレアが下の階へ向かった後のこと。


私は不安だった。

それはとても言葉ではいい直せないほど。


だって、私となかよくてくれる人なんていないし、あの時だって私がしっかりしていれば、お姉ちゃんだって今頃…


人生の底辺、そんな泥沼に私ははまっていた。


そんな泥沼にはまってしまった私は足掻きもがき苦しむ。

そして周りの人たちはあたかも私が元からいなかったかのように通り過ぎていく。


待って。

待って待って!


私は通り過ぎていく人たちに声をかける。

だが、その声を気にすることもなくどんどんと通り過ぎていく。


そして私がよく知っている人物が、私の横を通り過ぎていく。


「お姉ちゃん!」


お姉ちゃんは振り返り、私の方を鋭い目で睨む。

そしてみんなと同じように去っていく。


「お姉ちゃん…」


私はすごく落ち込んだ。

そして自然と涙が溢れてくる。


「何でだろっ、なんでかなぁ?」


そんな時だった。


泣いている私の前に一つの手が差し伸べられた。


「えっ?」


その手の先の方を見ると、シトレアさんがいた。

シトレアさんは私の方に笑顔で手を差し伸べてくれている。


「私はシトレアさんと仲良くなれるのかなぁ?仲良くしてても大丈夫なのかなぁ?」


私はそう言ってシトレアさんの顔を見る。

その笑顔はどこかいいよって言ってくれているような気がした。


「うん、ありがとぉ」


私は涙を拭き取ってシトレアさんの手を握った。

その瞬間、私の頭に一人の男の人の姿が流れた。


この人はーーー




そして私の意識は現実に戻された。


そうだ、シトレアさんは!?


そう思いシトレアさんを追おうと思った時、外から大きな音が聞こえた。


その音にシルヴィアさんはいち早く気づいて、部屋にあった窓から外の状況を確認する。


そして私も遅れて窓から外を確認する。

するとそこには、シトレアさんが男と闘っている姿が見えた。


しかも、シトレアさんが結構追い詰められている。


「黒い炎?」


「そうですね。結構めんどくさい技です。ましてや今のシア様だと…」


その言葉を聞いた瞬間、私はシトレアさんのとこへ向かうために駆け出した。


「ちょっ!サラさん!」


私はシルヴィアさんの言葉を聞くのを無視して階段を下りていく。


そして勢いよく扉を開けた。


「シトレアさん!」


私はシトレアさんの名前を出来る限りの大きな声で言った。


「サラ!?」


シトレアさんは驚いた様子を見せていた。



たぶん次でこの闘いはラストです!

なはずです!

この話が終わったら、やっと学園編に入ります!

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