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第87話 ここからは真剣に

おまたせしました


10話まで改稿終わりました…


俺たちは、サラを追いかける。

が、少しおかしい点があった。


「誰だ?一緒にいる男の人は」


サラは友達も関わりのある人も少ない。

だから出掛けるときもだいたい一人だと聞いていた。


だが実際にはどうだろう。


サラは男の人を連れてどこかに向かって歩いている。

これは、サラのおばあさんの言っていることと食い違っている。


いや、サラのおばあさんが知らなかっただけか?


そう考えたとしてもおかしい部分はたくさんある。


まず、サラは人見知りだし、人とあまり関わりを持とうとしない。

いえば苦手なのだ。


それがどうだろう。


サラは男の人と一緒に歩いている。

それは性格的にもおかしいことだ。

まだしも、年の近い子と一緒にいるのだったらわかるが。


そしてサラにはお父さんがいないはず。

申し訳ないが、サラの両親は死んでしまったはず。


そのことから考えると、あの男の人といるのには大きな理由があると思われる。


そこで俺は、サラの顔が目に入った。

そのサラの顔はとても怯えていて、泣きそうな顔をしていた。


「黒ですね」


シルヴィアが黒と断言した。

そして俺も頷く。

あんな顔をして白な訳がない。


「シア様どういたしますか?」


「うーん?」


俺は少し悩むが、その後すぐに結論を出す。


「もう少し様子を見よう。下手に手を出してサラの身に何かあったら大変だからな。後、もし黒だった場合、アジトを見つけられたら一石二鳥だろ?」


「さすがシア様です」


「じゃあ、ここからは真剣に行こう。人の命がかかってるかもしれない」


「はい、わかりました。ところでシア様?」


「何?シルヴィア?」


「いえ、やっぱりまだ大丈夫です。必要な時にまた言います」


「…そうか。じゃあ、ここからは真剣に」


「はい」


俺たちは引き続きサラと男の人の後ろをつけていった。




ーーーーーーーー

《サラ視点》



私はいつも通り一人で王都の街をゆっくり歩いていた。


私は少しいや、結構な人見知り。

そして、気も弱い。


そんな私がいつものように一人で街をゆっくりと歩いている時だった。


「おい、死にたくなければ黙って俺について来い」


「えっ?」


私の首の前には、ナイフが黒光っていた。




そして私はどこか知らない家の中の一つの部屋に閉じ込められた。

一人で抜け出すことはできない。


「こんなになったのも私のせいだ…私がこんなに気が弱いからだっ…もう私はっ…」


そうやって諦めかけていた時だった。


ドンドンドンッ…ガチャっ


部屋のドアが開いた。


「…えっ?」


そこには一人の幼い少女が立っていた。








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