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第86話 甘い食べ物探し

大変お待たせしました


俺たちがサラを探し始めてからいくらか時間か経った。


相変わらずサラを見つけ出すことはできていない。


だけど、他にも大切なことがある。


それは…


「甘い食べ物探しでございますね?」


「おーシルヴィア、たまにはやるじゃん」


「いえー、それほどでもぉ。えへへっ」


シルヴィアは気持ち悪いほどに嬉しそうにしている。


「じゃあ、行こうか。甘い食べ物を探しに」


「はいっ、行きましょう。サラさんを探すのを忘れないでくださいね!」


「うん、わかってるっ。じゃあ行こう」


そして俺たちは再び歩き出した。


後ろに会話を盗み聞きしている人がいることを知らずに。




ーーーーーーーー




俺たちは再びサラを探すという名目で街を歩いていた。


だが実際は違った。


「おー、すごいなぁ」


「すごいですねぇ」


俺たちの前にはストックとは比べ物にならないくらい賑わっている通りを歩いていた。


もちろん、良さそうな店を探しながら。


だが、どれが良いのかあまり分からない。

俺とシルヴィアには、どれも美味しそうに見えてしまっていたからだ。


「どれにする?全部は食べれないしな」


「迷いますねぇ」


「どこかおすすめの場所とかないのか?」


「いえ、王都に来たことがないのでご存知ありません」


「うん、やっぱそうだよな」


そんな風に、俺たちが迷っている時だった。


「ちょっと君たち、私のおすすめのお店来ないかしら?」


女の人がいきなり俺たちに話しかけてくる。


何で話しかけられたんだ?

…分かったぞ!


「ナンパですか?」


「違うわよ」


「じゃあ、何で?」


「だから、あなたたち甘い食べ物探してるんでしょ?」


「まぁ、そうだけど…」


「だから私が良い店教えてあげるって言ったのよ」


「そうだったの?」


俺はシルヴィアに聞く。

そしたらシルヴィアも首を縦に振る。


「どうする?私は案内してあげるけど…」


「うん、じゃあお願い」


「分かったわ、任せなさい!」


そして俺たち三人でおすすめのお店に行こうとした時だった。


俺の視界にサラの姿を捉えた。

その瞬間にサラを探す目的だったことを思い出す。


「シルヴィア!」


「はい、シア様!」


「ごめん、急な用が出来ちゃった。また後で!」


その女の人は急なことに戸惑っていたが、俺たちはそれを無視してサラが向かった方向へ走り出した。




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