第71話 七歳児
お待たせしました…
俺たちは、家に入り荷物の整理を終えたら、さっき気になったバラヘラというアイスを食べにいくことにした。
俺は、オシエとセレスが手伝ってくれたからというか、やらせてくれなかったから、お庭で、みんなが来るまで待つことにした。
それにしても、この家の敷地は広い。
この王都の中でも、五本の指に入る大きさだと思う。
当然、家の中もすごかった。
みんな一人部屋しても、半分以上部屋が余るくらいだ。
しかも、一つ一つの部屋の広さがすごい。
実際に、俺たちのストックにある家より、どっちにしろハイスペックなことは確かだ。
そして、今俺がいるお庭もとても広い。
だが、俺が住んでいた家のお庭は、森の中なため、これより広いかもしれない。
だから、ここでの広いは、王都の中はだ。
まぁ、このお庭は、ヨメナが植えるお花で埋まるんだろう。
俺は、そう確信した。
そんな風に時間を潰していると、次々とみんながやってきた。
最初にエリナとフィーナさん。
次にライラとアリサ。
最後にヨメナ、セレス、オシエがやってきた。
「あら?もうみんな揃ってたの?じゃあ、出掛けましょうか」
ヨメナはそう言うと、俺と手を繋いで、さっき気になったお店へ歩き出した。
その光景をみたアリサとエリナが、少し羨ましそうに見ている。
その二人の様子を読み取ったのか、ライラとフィーナさんは、それぞれアリサ、エリナと手を繋ぎ歩き出した。
手を繋いでもらった二人の顔は、とても嬉しそうで、武器や魔法の練習をしている気の強そうな雰囲気はなく、ただただ純粋に七歳児の女の子だった。
そんな光景をみて、俺は心が少し暖かくなった気がした。




