第69話バラヘラ?
ドカーン
「じゃあ、みんな、準備できたことだし、早速これから住む家に案内するわ!」
「住む場所!」
アリサは、新しい家に興味津々だ。
「べ、別に期待してないわ!」
そんなことを言っているが、分かるぞ。
顔は、すごい期待してます!という顔をしているぞ。
分かり易すぎだな、おい。
「じゃあシア。王都は人が多くて危ないし、ストックより広くて迷子になりやすいから手を繋ごうね?絶対離しちゃダメよ?」
「わかってる」
俺は、ヨメナとはぐれないために手を繋ぐ。
「あら?じゃあ私もシアちゃんと手を繋ごうかな?」
「ルルティナ、じゃあ、お願いするわ」
ヨメナがお願いしたため、俺は空いている手で、ルルティナと手を繋ぐ。
「じゃあ、改めて出発しましょう!」
俺たちは、新たな我が家へ歩き出した。
「うわぁ、すごーい…」
「本当にすごいわ」
俺たちがすごいと言っているのは、ある大通りだ。たまに馬車が通ったり、ストックよりも冒険者が多く見られる。
冒険者が多い理由。
それは、ダンジョンがこの王都の中にあるということが挙げられる。
このダンジョンは、俺が死ぬ何ヶ月か前に発見されたもので、ダンジョンが見つかってから、この王都に訪れる冒険者が激増した。
それはまだ続いているらしい。
この通りのすごさは、それだけではない。
この通りのメイン、お店だ。
お店の何がすごいかというと、それは数だ。
食べ物屋さん、武器屋さん、道具屋さん、冒険者ギルド、その他のギルド、この王都のお店の半分以上が、この大通りに存在する。
その通りを俺たちは進んでいく。
この通りの先に家があるのだろう。
そして俺たちがこの通りを歩いている時。
俺は、あるものを発見した。
詳しくはものではなく、食べ物だが。
「ママ、ティナ、あれなーに?」
「あれ?バラヘラ?何なのかしら?」
ヨメナは分からないらしい。
一方でルルティナは知っていたらしく、俺たちに説明してくれた。
「あー、バラヘラね。あれはすごいのよ。アイスはアイスなんだけど、ヘラっていうもので作っていくアイスらしいのよ。それが難しくて、数少ない人しか作ることができないの」
「へぇ、そうなんだ」
結構気になるな。
「シア、食べたいの?」
「うん」
「うーん、じゃあ、とりあえず、家に着いてからにしましょう。それでいいかしら、後ろのみんな?」
「はい、もちろんです!」
「わかったー!」
みんなそれぞれであるが、賛成してくれた。
俺たちは、もうすぐであろう新たな家へと、再び歩みを進めた。
バラヘラとは、実際は、秋田県のババヘラアイスをモチーフにしています。
実際にみると、本当に作るのが難しそうです…




