第62話 浴衣イベント終了!
また風邪ひいてしまいました…
皆さんも気をつけてください…
「では、エリナはんの浴衣も決まりましたし、シトレアはんの浴衣を選ばせてもらいます」
「えっ!?」
いきなりキョウカさんが後ろから現れ、俺に抱きついて、胸のところで抱っこされた。
やばいっ、忘れてた!
「むー!はーなーしーてー!」
「でも、わたしも、シアの浴衣選びをしたいわ」
「それは良いでございますね、エリナはんも一緒に選びましょう」
「エリナも!?」
「シトレアはん?」
「シア?」
「お覚悟を!!」
「いやぁああーー!」
部屋には、俺の悲鳴が響き渡った。
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ヨメナたちは、自分で選んだ浴衣を着て、シトレアたちのことを待っていた。特にヨメナは、シトレアの浴衣が見たくて仕方がなかった。
「シアたちはまだなのかしら?」
「そうですね…あっ、きました!」
「お待たせいたしました」
「またせたわね」
「あ、エリナさんとキョウカさん…?シア様は?」
「シア様は、ここでございます」
キョウカが、目をやった場所の方を、みんなは一斉に見た。そう、そこには恥ずかしそうにしている、シトレアの姿があった。
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再びシトレアの視点に戻る。
何故俺は、こんなフリフリな浴衣を着ているんだ!?
エリナとキョウカさんに着せられては脱がされ、着せられては脱がされ。
それを繰り返して選ばれたのが、何故かこのスカートの浴衣だ。
よくこの数の浴衣の中から、数少ないスカートの浴衣を見つけたもんだ。
「ほらシア、いくわよ」
「あっ、まっ」
俺は、無理矢理連れて行かれた。
エリナとキョウカさんは先に行き、ヨメナたちと合流している。
このまま、みんなが見てないうちに…
「シトレアはん?こっちですよぉ?」
ちょっ、何言ってくれてんだ!
キョウカさんが、俺のことを呼んだ瞬間、みんなが一斉にこっちを向いた。そして、みんなの反応は、うん、なんというか…すごかった。
「シアのスカート?かわいいわ!」
「本当です、かわいいです!」
「シア様、似合ってます」
「シアちゃん、かわいいわ」
うわぁー、ヨメナたちにバレた…
それにしても、いつもいつも暑苦しい。早く着替えないところだが…
だが、ヨメナが俺に抱きついて、もっと暑苦しくなってしまった。
「マーマ、あつくるしい!」
「あら、ごめんね、シア」
それにしても、ヨメナの浴衣は、胸が強調されてしまっている。浴衣って、胸潰すから膨らみがあまりないんじゃなかったっけ?まあ、結果オーライ。
浴衣ナイスだ!
他のみんなも、それぞれ自分に似合った浴衣を着ている。そして、みんなそれぞれ違って似合っていて、とてもかわいらしいと思う。
その後俺たちはしばらく、この状況を楽しみ?浴衣イベントは終了した。
そして、いよいよ王都の学園に入学するために、この街を離れる日が近づいてきた。
次は、0時予定です。




