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第37話 お店の食堂での一時を

なんか、暇なんだけど、暇じゃないような…

今月までに10万字いけるかな?

とにかく、楽しんで読んでください!


エリナのお母さんと合流して出発してから五分ほど経って、エリナたちのお店に到着することができた。


「なんでこんな近くにあったのに、わからなかったんだろ…」


「はあ…ごめんね、シトレアちゃん。これが私の娘だから…」


「なんか、さっきから酷いわよ!」


そう言いながらも三人は、お店の中に入っていく。


すると中には、エリナのお母さんが店番を頼んだ人らしき人が椅子に座って待っていた。


「へいっ、いらっしゃい!って、ありゃ?フィーネじゃねーか。エリナちゃんが後ろにいるってことは、無事見つけることができたのか?」


「ええ、助かったわ。ありがとう、ヘルメス」


「おうよ!別に良いってことよ!これからもこの店に来るから、仲良くしねーといけねーしな!」


「そうね、これからもよろしくヘルメス」


「それよりもだが…後ろのエリナちゃんの隣にいるお嬢ちゃんは誰だい?」


ヘルメスはシトレア、俺を見定めるような目をしてエリナのお母さんに聞いた。


「ああ、この娘ね。この娘は、シトレアちゃんって言うのよ。この店の食堂でお昼を食べにエリナについて行ったんだけど、見事にエリナに捕まっちゃってね。そしたら一緒に迷子になっちゃって…」


それを聞いたヘルメスさんは、顔を一変させて笑いながら言った。


「はっはっは、それはご愁傷様だな!」


そう言っているヘルメスさんに俺も苦笑い。だがヘルメスさんは、苦笑いした俺のことを見て、やっぱり俺のことを見定めるような目をして何か首を傾げている。そしてついには言った。


「お嬢ちゃん、どこかで見たことあるような…だけど思い出せねぇ。あれ?どこでだ?」


さっきのの目は、俺を見定めるのではなく、俺が見たことあるかもしれないっていうことらしい。だがそれは正しい。だって前のパーティーのときみんなの前に立ったしな。


だが、ヘルメスさんではなく、他のお客さんがそれを知っていたらしく、俺たちの話に割り込んできた。


「俺は知ってるぞ!その娘のこと!」


そしてどんどん俺のことを言っていく。


「その娘は前の広場のパーティーで挨拶してた子だぜ。俺はしっかりと頭に残ってる。あの美しい幼女を!」


「お前はロリコンか!!!」と声に出してしまいそうだったが、俺はそれを抑えた。そしてヘルメスさんたちは話を進めていく。


「うん?ということはヨメナ様の娘ってことか?それはおったまげた!ヨメナ様の娘だからこんな可愛いのは納得だぜ!」


ここにもロリコンか…?


だが、それとは違う反応をする人もいた。それはエリナのお母さんだ。


「へっ?ヨメナ様の?そうなのシトレアちゃん?」


エリナのお母さんは、俺に向かって問いをかけてくる。だから正直に答えてあげた。


「うん、そうだよ。私のママは、ヨメナだよ」


「「えっ…ええ〜!!!」」


エリナのお母さんだけではなく、エリナもそれを聞いて驚いている。


おっ、この光景なかなかいいかも。


そしてエリナのお母さんは、我に返ったのか、俺にいきなり頭を下げてきた。


「すみませんでした!うちの娘がやらかしてしまい…ほら、エリナも!」


そう言って、エリナも一緒に二人で俺に頭を下げてくる。別に気にしないけどな。それよりも飯を食わせてほしい…


「別に大丈夫。それよりも早くご飯を食べたいんだけど…ダメかな?」


「分かりました!早く用意します!」


こうしてなぜかエリナのお母さんと俺との上下関係が出来上がった。




エリナのお母さんが食事の準備をしている途中、俺とエリナは、二人で向かい合って席に座り、たわいもないおしゃべりをしていた。


「そういえば、シアって何歳なの?」


「今は四歳だよ、来年五歳」


「そうなの?わたしとおなじなのね!」


げっ…まじか。こいつと六歳になったら、学校行かなきゃいけないのか?ちょっと個性的で、癖が強い気がしなくもないが…


だが、そう俺が頭を悩ませているのを対象に、エリナは俺と同い年ということにとても喜んでいる。


うん。はい。良かったね…


「私、同い年の子と初めてあったのよ!」


「そうなの?」


「そうよ!…でね?」


「?」


エリナがもじもじして、頬を染めながらこっちを見つめている。なんか少しかわいい。


「あのね?お友達の家に泊まることが、前から夢だったの」


「へーそんなんだー」


俺はお友達になったおぼえがありませーん。だけどエリナは止まらない。


「そこでね…?シアちゃんの家に泊まりに言っても良いかしら?」


そう来たか…予想外だった…一緒に依頼でも受けて魔物倒そうぜとかを予想していた…女はそんなことをやりたいのか…しょうがない…普通だったらめんどくさいから断るが…どうせヨメナが何かしそうだしな。うーん…よしっ、決めた。


「うーん…ママがいいよって言ったらいいかなー?」


「ほんとに?」


「うん、いいよ」


「ほんと?やったわ!」


うん、なんかとても嬉しそうで何よりです。エリナの笑顔を見るのは悪くないしな。


そして俺はこのとき、こういうやつに付き合ってみるのも悪くないかと思った。だって、こんな笑顔を見ることができるから。俺は少し、頬を緩めた。


「あっ!シア笑った!」


「そうかなぁ?」


「絶対笑ったよ!」


そんなやりとりなどを続けながら俺たちは、食事の前の時間を過ごしたのであった。

感想、評価、誤字脱字があればお願いします!


明日は更新できると思う…


あと少しで、40話。


頑張っていきたいです!

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