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第27話 押し花を作ろう2

お待たせいたしました


俺たちは家を出て裏庭を通り越し、奥の森へと向かっていた。


家を出たとき思ったが、うちの庭園は、お花がたくさん咲いているから一番適しているのではないか、と。


気にしたら負けだ。


しかもここでこのことを言ってしまうと、俺の当初の目的である、秘密で練習出来る場所が見つけることが出来なくなる。それだけは避けなければなるまい。


俺たちは森の中でいろいろな花や、それ以外の自然を目にすることができた。こうやって、のんびりと森の中を探索出来るのは、ヨメナの結界のおかげだ。


俺にはそういった結界の能力はないからな。ちょっと羨ましい。


俺たちは森の中で、自分の好きな花を摘んだり、しばらく歩いては休憩したり、周りの景色を見ていたりしていた。


もちろん、俺は、一人行動は禁止だ。俺も四歳の娘を持っていたら、一人行動は絶対にさせない。


あっ、俺が俺の娘か。なんかいつも思うが、ほんとに複雑な気分。


探索、休憩を何回か繰り返しているうちに、山に入り、ピクニックの目的地に到着した。


確かに目的地にたどり着くと、まわりは綺麗な花や木々で囲まれている。日のあたりもそこそこで、絶好のピクニック日和とも言える。


「では、私はお昼の準備をしているので、何分かしたら呼びますので、それまでごゆっくりしてていいですよ」


そうオシエは言ってくれた。


だから俺たちは、その言葉に甘えることにした。

まあ、俺もあまり体力が無いから思いっきりはしゃぐことはできないが。


俺が適当にまわりをぷらぷらと歩いていると、セレスが何かを作っていた。


「セレス、なにつくってるのー?」


「これはですね、シロツメグサっていうお花で、そのお花で花かんむりを作っているんです。」


「へー、そーなんだー」


俺は、セレスが、花かんむりを作っているところを覗く。セレスが作ってるのをみていると、不器用な俺じゃ出来なそう。


その間もセレスは、黙々と花かんむりを完成させていく。


「…これで良し」


とうとう完成したらしい。


「シア様、これを差し上げます」


そういって、俺の頭にかぶせてくれる。


「でも…これってセレスが作ったものじゃ…」


「いえいえ、ぜひもらってください」


だから俺は、その花かんむりを貰うことにした。


「セレス、ありがとう」


俺は笑顔でお礼を言った。


「みなさーん、お昼の準備ができましたー!」


ちょうどいいときにお昼の準備ができたらしい。


俺たちは、「はーい!」と返事をして、オシエのもとへ向かった。


外で食べるお昼は、とても新鮮だった。お昼を食べている途中で、俺が男の子みたいな趣味をしているとかヨメナが言っていたけれど、そこは少し了承してもらいたい。


俺たちはお昼を食べ終えたあと、また少しだけ押し花に使うお花を摘んでから、我が家へとの帰路を進んだ。


帰り道は、順調に進んでいた。帰り道は、休憩を挟みながら、歩いていった。


「ガツッ」


「きゃぁ!」


帰り道の歩いている中で、俺は、石で、足を躓いてしまった。


「シア大丈夫?」


セレスやオシエも心配してくれて、こっちに駆け寄ってくる。


「うん、だいじょーぶ」


そう言って立ち上がる。


「んっ?、ママ、この遺跡なに?」


俺たちが行きに通ったときはなかったはず…


「なんでしょうね…見たこともありません」


「少し怪しいわ……うん。私がこの遺跡に行ってくるわ。そんなに下に続いてはいないだろうし、ちょっと待っててくれる?」


ヨメナはそう言って、遺跡の中に入っていった。




そしてヨメナはすぐに戻ってきた。結局のところ、すぐ下は行き止まりだったらしい。でも俺は何か気になった。だから俺は、明日にでも朝早く起きてこの遺跡を一人で調べることにした。


遺跡を発見してから俺たちは、すでに家に近かったことからすぐに家に着いた。


家に帰った俺たちは早速、押し花作りに挑戦した。


俺が選んだ花は、パンジー。

ヨメナが選んだ花は、バラ。

オシエが選んだ花は、たんぽぽ。

セレスが選んだ花は、ビレオ。


ヨメナは結局、家にあるバラを選んでいた。行った意味ないんじゃね?


まずは選んだ花を紙の上に置く。そして花を乾燥させる。乾燥させるには何日かかかるので、魔法を使ってすぐに乾燥させた。こういう時に魔法は便利だ。


そうして本に挟めば…あら完成。押し花の本が完成した。


俺たちは押し花ができたあと、もう遅かったことから簡単に夜ご飯をすまし、みんなでお風呂に入って寝ることにした。



ーーーーーーーー




そして俺は目を覚ました。


「んっ…ふわぁ〜。って、ここは?」


俺はさっきまでベッドで寝てたはずなんだが。


そんな時、横から声をかけられた。


「また会いましたね、シア。元気そうで何よりです」


あっ、シルヴィアとこか。納得。


「あ、ああ、久しぶり…というか、俺を呼び出したってことは…何か話したいことがあるのか?

もしかして遺跡のことか?」


「勘が鋭いですね。さすが私のお気に入りです。そうです。あれはご察しの通りただの遺跡ではありません。六魔法全てが使うことができる者だけが入れる、特別な遺跡です」


「てことは…」


「はい。シア、あなたしか入ることができません。」


「それって中に何があるんだ?」


「それは自分の目で確かめてください。ですが、あの遺跡には神聖語理解が必要になります。ですので今日は、シアにそれを授けるために呼びました。」


「神聖語って?」


「それは、簡単に言えば、精霊や私たちといった、者たちが使っている言語です。」


「なんかすごい人が使うやつなんだな」


「そうですね。それを踏まえてシアには明日、その遺跡にいってもらいたいのです。」


「それに行けばいいのか?分かった」


「ありがとうございます」


そのあと俺たちは、シルヴィアと一緒に色々な話で盛り上がったのち現実へと引き戻った。








次は、1何時くらいに投稿します

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