第26話 押し花を作ろう
お待たせいたしました!
パーティーが終わってから四日が経った。
俺はその間、お酒に酔ったりして体調が万全の状態ではなかったため、ヨメナたちに特訓を止められてしまって出来なかった。
まあ、体調が悪くなかったと聞かれれば嘘になるかもしれない。だか今日は調子が良い。
あと俺、シトレアが上級魔法を練習すれば使うことが出来ることをヨメナとかは知っているが、俺が地魔法、闇魔法、光魔法を使えることを知らない。でも、いずれは知られるときが来るだろう。
それよりもだ。魔眼の能力と何でも創り出すことが出来る、創り出す魔法については絶対に知られるわけにはいかない。俺の能力をしれば、世界を揺るがしてしまうからだ。
たとえば、魔法を打ち消すなんて強すぎる。
だから俺は、ヨメナやオシエ、セレスたちなどにバレないようにそういったものを練習出来る場所が必要になって来る。
そのために今日は絶好のチャンスだ。この時間を無駄にはしない。
それよりも一番バレてはいけないことは、俺がアキレアだということだ。
俺は魔法の適性があったにも関わらず、そんなに魔法がうまくなかったためだけに剣技が冴えている。
その剣技はとても複雑で独特な技になっている。
だから、これだけはヨメナたちに見せるわけにはいかない。まあ、一応剣の感を取り戻すために、練習はしておくが…これが使われないことを祈っていよう。
だってこれが使われるっていうことは、俺たちが……っていう肩苦しい話は置いといて。今日は、ヨメナたちと一緒にこの家の周りの森で、押し花に使う花を摘みに行くことになっていた。
俺たちの家の近くには、山がある。というか周りは山だ。その山を少し登ったところにピクニックに向いている場所があるらしい。今日はそこでお昼を食べる。
俺は着替えて、部屋から食卓へ向かう。そのときに、ちょうどヨメナが部屋から出てきた。
「シア、おはよう」
「ママ、おはよ」
俺たちはおはようの挨拶をかわすと、そのまま二人で階段を降りていった。
階段を降りるとすでに、オシエとセレスが朝ごはんの準備をしていた。
「「ヨメナ様、シア様、おはようございます」」
二人は、おはようの挨拶をしてくる。
俺たちも、「「おはよ(う)」」と返した。そして椅子に座って朝ごはんを食べる。
朝ごはんを食べ終えた俺たちは、出かけるための準備をしていた。俺はすでに動きやすそうな格好に着替えていたので準備することはない。
今日の俺はズボンではなく、スカートを履いている。本当は嫌だが、ヨメナやオシエに女の子らしい服装にしてと頼み込まれて、最終的には二人の着せ替え人形になるのはもっと嫌だ。
だから今日は誰にも何にも言われない。
超嬉しい。
「お弁当の準備、終わりました!」
そしてオシエとセレスが、キッチンから出て来る。二人も準備が出来たらしい。そして、最後はヨメナ。準備が出来たのか、階段を降りて来る。
うん、ヨメナは今日も可愛い。よし、全員準備完了。
俺たちはついに、押し花とピクニックをしに出かけたのだった。俺は秘密の場所も探しに。まあ、俺はそれがメインだけど…
俺最低じゃん!?
今日も一日頑張りましょう!
一つ魔眼の能力追加しました!千里眼…です。
まことに勝手ながらすんません




