第21話 空白の一年間2
今日も一日お疲れ様です。
今回はなぜかヨメナ視点です…
セレスの話なのに!
おかしくてすんません
時はドラゴンの襲撃から一ヶ月後ほどに戻る。
ヨメナとオシエは、シトレアが意識不明の状態に陥ってから酷く落ち込んでいた。二人ともすでに目が死んでいる。
それでもオシエは、シトレアの看病をするくらいには気力が戻りつつあった。その一方でヨメナの方はそんな気力すらない。ただただぼうっとしているだけだ。
そんな日々を送っているある日だった。
オシエはヨメナを少しでも元気付けるため、何か行動を起こそうとしていた。
「ヨメナ様!」
ヨメナはオシエのほうに、ゆっくりと顔を向けた。
その顔は無表情で分かりにくいが、どこかしんどそうにしていた。オシエはその顔を見て少し驚いたが、息を飲んで喋り出す。
「ヨメナ様、そんな毎日を過ごしていたら健康に悪いです。シア様が起きたときにそんな顔をしていたら心配してしまいます。」
ヨメナはその発言にびっくりしたのか、目を大きく開けた。そして喋り出す。
「そうね…たまには冒険者らしく街の外へ行って、魔物の討伐をしに行こうかしら。」
そしてヨメナは、シトレアの寝室のほうに心配そうな目を向ける。
私は、それを察した。
「心配いりませんヨメナ様。私がしっかりシア様のことを見守ってますから。」
オシエはそう言って無理矢理笑顔を見せた。
それで安心したのか、ヨメナはオシエと、眠りに就いているシトレアに、「行ってきます」と言って、外に出かけていった。気晴らしのために。
ヨメナは、今冒険者ギルドの掲示されている依頼を見ていた。
ゴブリン三体討伐、薬草採取、街のゴミ拾い。
たくさんの初心者向けの依頼が張り出されていた。
だけど、私向けの依頼が見当たらない。
私は、その理由を受付嬢に聞くことにした。
受付は男もいるって?
アキ以外の男なんて興味ないし、アキのためにもあまり男とは喋らないようにしている。
私はアキだけのものになりたいから。
「なんでこんなに難易度が高い依頼がないんですか?」
私は目の前の受付嬢に聞いた。
その女の人の名前は名札に書いてあるが、カティアというらしい。
「それは一ヶ月前にこの街にドラゴンが攻めて来たのを知っていますか?」
私は頷く。
「それが原因です」
「何かあったのね?」
「はい。そのドラゴンは少し暴走気味で…このストックの周辺や他の街でも被害にあったらしいんですよ。そのせいで魔物の大半がドラゴンから逃げるように遠くへ逃げてしまって…討伐依頼が減ってしまいました…」
「そうなのね…でも大丈夫よ?ただ体を動かそうとしていただけだから」
「恐れ入ります。ではどれにいたしますか?」
少し悩むけど…これにしようかしら?
そして決めた依頼の用紙をを手に取った。
その後私は森にきていた。
私が依頼を受けたのは、ゴブリン討伐だ。その内容はいたって簡単。ゴブリン三体を討伐するだけ。そしてゆっくり森の中を散策しながらゴブリンを倒していった。
その後ちょっと時間はかかったけど、難なくゴブリン三体を討伐することができた。これで依頼達成だ。
私は依頼を受けたことで溜まったストレスが少し抜けたような気がした。この気分転換は無駄ではなかった。オシエに感謝かな。
そしてひと段落して今から街に帰ろうとしたときだった。
「いやぁああーーーー!!!」
森のどこからか叫び声が聞こえた。私はその瞬間、その声の場所へと走り出した。
その場所へはすぐにたどり着いた。
そこでは、五体のゴブリンが一人の女性を取り囲むようにして襲おうとしていた。
私はその瞬間、女性に当たらないように威力を抑えてゴブリンに向けて魔法を放った。
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