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第16話 わたあめとかき氷そして…

少し遅くなりました…

すみません


シトレアの屋台の食べ歩きはまだまだ続く。


チョコバナナの次に目を付けたのは、シトレアもセレスとオシエも初めて見るものだった。


「わ、た、あめ?」


「何でしょうね?とても気になります」


その屋台の近くまで行ってみる。

そのわたあめという食べ物は、とにかくすごかった。


「すごーい、雲みたい!」


俺は子供のように興奮してしまう。


身体は子供なのだが。


身体は子供、頭脳は大人!的な。


この体になってから今までの食べ物の好みが変わって、甘いものが大好きになった。


俺は胃袋が小さいが、甘いお菓子などは別腹なの

だ。


俺も生まれ変わって子どもになったことからか、たまにはしゃいでしまう時もある。


やっぱり欲求には忠実になってしまう。


それが人間なんだろう。


うん。

仕方ない。



「お嬢ちゃんたち、どうしたんだい?わたあめ食べてくかい?」


「うん!三つお願い!」


「おいよ!任せておきな!」


すると屋台のおじさんは、何かを入れて棒を回している。

するとあら不思議。

どんどんふわふわななにかが棒に絡まっていく。


「すごい!」


「はい、とても不思議です。」


「はいよっ、持ってきな!」


「おじさんありがと」


俺は笑顔を見せる。

するとおじさんは頬を赤らめた。


「おうよ」


とおじさんが返事をして俺たちはわたあめを食べながら次の屋台に向かって歩き出した。


わたあめを食べ終え次に目を付けた屋台に向かう。


それにしてもさっきのわたあめは甘くてうまかった。


少しベタベタしたが、あとで手を洗えばいいし、そんなに気にならないから問題なし!




ーーーーーーーー




今俺の目の前には大きな氷がある。


自分顔よりも大きいくらいだ。


その氷がガリガリとどんどん削れていく。

下のお皿にはフワッフワな氷が山盛りに乗せられている。

そして屋台のお姉さんがイチゴのシロップをかけてくれる。


「はい、おまたせ、気をつけて食べてね!」


「お姉さん、ありがと」


お姉さんは顔を赤らめる。

この人は大丈夫何だろうか。


シトレアは知らない。

自分の顔が女も男も凌駕するほど可愛いということを。


まあ、これはいいとして。


今度俺たちは、かき氷屋さんに来ていた。


そして俺は、そこで作ってもらったかき氷を一気に食べ始める。


「ーーん〜つめたーい!」


とても頭がキンキンするがイチゴのシロップがかかっていてとても美味しい。


となりでセレスとオシエも一気に食べてしまったのか、頭を抱えていた。


三人がかき氷を食べ終えると、シトレアはまたつぎの屋台目指して歩き出した。


「次はどれにしようかな〜」


俺は期待を高めて言う。


「まだ食べるんですか〜」


「私も結構限界です…」


そうセレスとオシエは言うが、それを無視して俺はつぎの食べ物という獲物を探す。


そんな時。


「ちょっとそこの娘たち、俺たちとこれから良いことしない?すっげー気持ちよくしてやるからさー」


いきなり俺たちの前に五人組の男たちがはだかった。


「いやです、どこかに行ってください」


「シア様が怖がってしまいます。早く失せてください。」


それぞれセレスとオシエも言い返す。


周りの人たちは、男たちに軽蔑の目をあらわにしている。

それでも男たちは諦めなかった。


「いいじゃーん!そこのエルフの娘少し幼すぎるかもしれないけど、すっげーそこらへんの女よりも上玉だぜ」


「そうそう、そこのエルフの娘が育ったらやりがいってもんもあるもんよ!ふへへっ」


「狐の女と人間の方は別にエルフの娘さえ置いてってくれれば見逃してやるぜ!」


そう言って俺の手を掴んでくる。

俺はその手を振り払おうとしたが、男の力が強くて振り払うことが出来なかった。


そのとき感じた。


男と女の力がこんなに違うなんて。


そして俺は男に恐怖を抱いた。


誰か助けて、怖い、怖い!


俺の目からは涙が出ている。


そのときだった。


「あなたたち。私のシアに手を出すなんて良い度胸じゃないの?あなたたちシアが誰の娘がわかって手を出してるの?」


「ママ!」


「これはやばいっ」


「終わった…」


男たちは一人一人顔を絶望の色に変えた。

けれどもその男たちのリーダーは違った。


そう、一人だけヨメナの方を向いてなくて気づいていなかった。


「んあ?この人のママさんがどうしたんだ…げっ!!」


やっとヨメナの方を向いて気づいたらしい。


「私はヨメナ・シルフォリウム、その娘の母親よ!私たちの前から失せなさい!サンダーボルト!」


男たちはヨメナの魔法に対抗出来ず無残に倒れていった。


この街に奴らの居場所はもうない。


それだけは見ている誰しもがわかった。


「シア、大丈夫?」


ヨメナは駆け寄ってくる。


「…怖がっだよっー」


俺はそのあとヨメナに抱きつきながらしばらく泣き続けた。

そんな俺をヨメナは頭を撫でて癒してくれた。


こうして騒動は収まっていった。



お読みいただきありがとうございます!

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