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第143話 緊迫

お待たせいたしました!

毎日更新したいのですが、どうしても年末は忙しくて…




「ふぅ…ここまでくれば大丈夫か?」


俺はヨメナに言われ通り、被害が及ばなそうな場所までココロを背負って歩いていた。

背負うといっても、実際の自分なる力ではココロを持ち上げて運ぶことが出来ないため、こればかりは魔法に頼っていた。

それでも、やはり自分に少しは負担がかかるため、疲れるものは疲れるのである。


「疲れた…」


俺は、ココロをその場にゆっくりと寝かせた後、その場で足を伸ばすように座った。


固有魔法で存在する洗脳魔法。この魔法は、魔法でいう上位魔法。そのため、この固有魔法を使うこと自体が難しい。魔力が尋常じゃないほど喰ってしまうからだ。そして、禁忌魔法でもあるため、固有魔法として現れることもごく稀だ。いや、ないと言ってもいい。


というか、生活魔法みたいに、みんなが使えて低コストであった場合、俺たち人類(亜人族を含む)はどうなっているのだろうか。


答えは明白だ。俺たち人類は滅んでいるだろう。または、一部の人類が支配し、王様と奴隷という頂点と底辺のような格差が厳しい世界となってしまうだろう。


それくらい洗脳魔法は恐ろしいのだ。


俺は、床で寝ているココロの寝顔をそっと覗いた。そのついでに頭も撫でてみた。


その時、ココロの顔が少し動いたような気がした。


「ココロ!!」


俺は、呼びかけるように大きな声で言った。


「んっ…あれ?シトレアさん…?」


「ココロっ!」


俺は、嬉しさのあまりココロに抱きついた。ココロの方はいきなりのことで驚いた顔をしているが。


「そ、それよりですわ!セレスさんのほうは大丈夫でしたの?」


「ああ、それはママがなんとかしてくれるよ」


「本当なんですの!?」


「う、うん」


「そうでしたか…良かったですわ」


ココロは自分でも慌てていたことが分かっていたのか、一旦深呼吸してからもう一度話し始めた。


「セレスさんのほうはいいとして、サラさんのほうはどう致しますの?」


「うーん、今すぐ様子を見に行きたいのは山々なんだけど…この様子だと待つしかないかなぁ?」


「そうですの?」


「うん、それしかないかな」


「でも、目の前の部屋が、サラさんが寝ている部屋ですわよ?」


「えっ…?」


「では、開けますわよ」


ココロは、俺の心の準備ができてないのにも関わらず、いきなり目の前のドアを開けて、部屋へ入った。


「ちょっと、ココロっ!」


俺も、ココロに引っ張られら形で部屋へ入った。


そこには、


「「サラ(さん)!!」」


俺たちは部屋のドアを閉めて早足でサラの元へ駆け寄った。


サラの様子を見てみると、何もなさそうで安心した。だが、その安心も束の間だった。


束の間に部屋のドアが、誰かの手によって開けられた。


入ってきたのはーーー







感想などあれば是非!!



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