番外編 エリナの家で働いてみた 前編
総合評価1000突破しました!
皆様の応援があったからこそです!
ありがとうございます!
今回はその記念で、2回に分けた、最初の一つです!
さて、俺は今、いつものお姫様のようなフリッフリなドレスではなく、白と黒の色をベースにしたドレスのような服を着ている。
お世話やお掃除をする人が着る服と言った方がわかりやすいだろうか?
そう、今俺は、なぜかメイド服を着せられてしまったのだ。横には笑顔のエリナがいるし。
なぜこうなった…?
俺はそれを本当に疑問に思った。
それは少し時間を遡ってのこと…
ーーーーーーーー
俺は朝の特訓などを終えて、いつものようにのんびり街を歩いていた。広場を通ると、いつもより人が多くいることが感じられた。
まあ、大丈夫だろう。盛んで悪いことはないしな。
俺は、気にせず広場を抜けてエリナの家へと向かった。まあ、これが日課だからな。
そう、俺は街に出掛けると、必ずと言っていいほど、ほぼ毎回エリナの家に行っていた。
まあ、他にやることもないしな。友達がエリナしかいないということもあるがな。というか待てよ?
エリナは友達じゃないのかもしれない。だって、友達の定義はなんだ?俺はその定義をしっかりと満たしているのか?いや、それよりも前に相手が俺を友達と思っているかどうかで…
俺が勝手に友達とか言ったらエリナに迷惑をかける…
「イタッ!って、エリナじゃん」
「何ぶつぶつしてるのよ。私とシアは友達。それでいいでしょ?」
「…それもそうだな」
俺はエリナに微笑むのだった。だが、エリナは俺が微笑んだ後、顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
その後。俺はエリナ家でちょっと遅めのお昼ご飯を食べて、いつもと同じようにエリナと遊ぼうとしていた。
「エリナ、一緒に遊ぼ?」
「シア、今日は無理よ。今日は色々なところから人がやってきてお店が忙しくなっちゃうから私が手伝わないといけないのよ」
「色々なところ?なんで?」
「それはシア、私から説明するわよ!」
「ママっ!?」
ヨメナはいきなり俺の隣から現れたかと思うと、なぜかエリナの代わりにその説明を始めた。
「今日は珍しいものを売ってくれる魔女が来ているのよ。その魔女は一年に一度、この街にやって来ては珍しいものを少し高めだけど売ってくれるの。
しかもその珍しいものが色々なところでとても役に立つのよ。だからとても人気があって…
だからそれが色々なところに伝わっちゃって…それ以来色々な街から人がたくさん来るようになったのよ」
「ふぇ〜」
はじめて知った。そんな人がいるんだな… やっぱり世の中は広いもんだな。
「そう、その人たちが私たちのお店にたくさん来るから今日私は忙しくて遊べないの。ごめんなさいシア」
「あ、うん大丈夫」
でも困ったな…この後すごい暇になるぞ?
「この後どうしよう…」
すると、エリナのお母さん、フィーナさんが、俺にある提案をしてきた。
「シトレアちゃん、もしよかったらこの店のお手伝いしてくれない?」
次回でこの話は完結です!