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第131話 バカは特効薬

大変お待たせいたしました!

再開いたします!!


俺たちが待機室へ入ると、すでに何人かは先に来て、戦うための準備をしていた。その中には、一回戦でこころとあたる生徒もいた。


俺たちは待機室へ着くと、空いている席へと座った。


「…………」


「…………」


なんか知らないが、なぜかこの部屋に来てからココロと話すことが浮かばない。いや、なぜかはうそか。俺はその理由を知っていた。


まず、この部屋にある雰囲気が原因だと思われる。初めてのテストでしかも対人戦。誰だって初めての戦闘は緊張してしまう。そのため、無口になってしまうのだ。そしてその無口の状況が醸し出されて周りの人へと伝わり、緊張が伝染する。


ココロもその一人だと思う。今のココロには、一回戦は余裕とか言っていた時のような顔や様子はしていなく、顔が緊張して少し強張っている。


俺は緊張はしていないが、なぜかココロに掛けなければならない言葉は見つからなかった。こんな状況が初めてで、ココロに何の声を掛けてあげればいいのか分からなかったのだ。情けない。


だから俺も、周りに流されるまま無口になってしまっていた。情けない…


その時だった。


「俺が来た!!!」


この雰囲気を台無しなくらいに踏み潰したバカが待機室へ入って来た。そして俺に気づくと、何か企んでいるような目をして俺の方まで歩いてくる。


「おい、俺と一回戦で当たるなんて運がないな!シトレア・シルフォニウム!」


「あっ、うんだ」


「うんじゃない!ウンティーだ!何度言えばそれがわかるんだ!だが今はそんなのはどうでもいい!いや、良くないが今はそれはいい!お前が俺と当たるなんてーーー」


「あははっ」


「ーーーえっ?」


俺はなぜかそこで笑ってしまった。いや、こんな雰囲気の中でだからこそ、いつものこいつを見て安心したからかもしれない。バカは特効薬。これは本当の噂かもしれない。


「ウンティー、ありがと」


「あっ?俺は何もしていないが?まあその礼はありがたく受け取っておく。それよりもだ!今俺の名前を!?」


ウンティーは何かグチグチ言っているが気にしない。だけど、これで周りの人の雰囲気も変わったはず。


さあ、ココロ。舞台は整ったよ。


そして俺のことを感じとったのか、ココロは俺を見てから立ち上がった。


「ココロ・アリエス。いざ参りますわ!!」


そう言ったココロを俺は、温かく見送った。ココロの顔は、さっきの顔とは一変変わり、やる気に満ちていた。



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