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第113話 セレスに隠し事はできない

お待たせしました



冒険者ギルドへ行き、そこのギルドマスターと決闘をし、冒険者登録をしていたらあっという間に時間が経っていた。


もう学園に戻らなければ、ヨメナにこのことがバレてしまう。


そこで俺は、ソニアに別れを告げて急いで学園に戻った。


急いでといってもまた転移するだけだが。


そして自分のクラスの教室に戻る。


よし、誰もいない。

まだ迎えは来ていないみたいだ。


「シア様」


「えっ?セレス…」


いつの間にか後ろにセレスが立っていた。


「な、なんでセレスがここに?」


「シア様が戻って来る時間かと思いまして」


そう、セレスは一度家に戻ったが、シトレアがそろそろ戻って来るだろうとふみ、いち早く学園に戻ったのだ。


そしてそれが見事的中。


だが、それを知った俺は思った。


セレスはサイコパスか何かか!?


これ以外にも毎回嫌なところをピンポイントで当てられるんだよなぁ。


もう、偶然とかじゃなくて必然になってる気がする。


「それで、シア様」


「うん?なにセレス?」


「シア様はどこに行ってらしたんですか?高位魔法の転移を使って」


「うっ」


「シア様と出会って四年。そんな高位魔法を覚える時間はなかったはずですが。しかもヨメナ様が言うには魔法はそんなに得意でないと聞きましたが?」


「え、ええっとね?セレス。これには深い訳があって」


「ヨメナ様にも言えないものなんですか?それは」


「うん、ママにも言えない。うんん。ママだからこそ一番言えないことだと思う」


「…それはシア様が英雄様だということをですか?」


「うん。私が英雄…って、何でセレスそれを知ってるの!?」


「シア様を何年も見ていれば分かります」


「じゃあ、オシエにも?」


「いえ、私みたいに人間観察が得意な人でなければ無理でしょう」


「そうか…」


ある意味セレスはヨメナよりも要注意人物だったのかもな。


「セレス、このことは誰にも言わないでほしい。特にヨメナには」


「ヨメナ様にですか…」


「俺という存在がいると今の平凡な日々が崩れていく気がするんだ。だから…」


「分かりました。このことは誰にも言いません。ですが」


「ですが?」


「出掛けるときは必ず私を連れていくか行き先を伝えてください。とても心配しますので」


セレスは少し困った顔をしている。

本当に心配してくれてるのだろう。


申し訳ない。


「わかった。今度からそうする」


「ありがとうこざいます。ではシア様」


「なに?」


「家に帰りましょう」


「うん!」


俺はセレスと手を繋いで教室を後にした。


その時にはいつもの俺とセレスの関係に戻っていた。












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