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第101話 入学式

風邪をひいて1日寝込んでました。

すみません。


そんな会場へ向かう途中。


俺の隣を歩いていたココロが、慌ただしそうに話しかけてくる。


「ちょっと、シトレアさん?」


「うん、何?」


「さっきのことってどういうことですの?」


「ん?さっきのことって?」


「とぼけないでくださいまし。あのヨメナ様のことをママと呼んでいたではありませんか」


あー、そのことか。


「あー、うん。私のママだよ」


「何か凄いことですのに、雰囲気が台無しですわ。…とにかく!結局シトレアさんは普通じゃなかったのですね。しかも、その女性の方は誰ですの?」


「シルヴィアのこと?それは…「私はシア様の契約精霊、精霊神シルヴィアでございます。どうぞお見知り置きを」


「精霊神!?」


「そうです!私は精霊神。だから私は怖いんですよ。とぉーっても。だから、シア様に手を出すと…どうなるかわかってますよね?わかってますよね?」


シルヴィアは、ココロが精霊神と聞いてびっくりしたことを餌にして、ココロを脅し始めた。


「シルヴィア、うるさい」


「ガビーンっ」


シルヴィアは俺に注意されて、さっきまでのムードが嘘のように落ち込んだ。


おっと、シルヴィアのことに気を取られているうちに会場に到着したみたいだ。


そして会場に到着した俺たちのクラスは、ヨメナの指示に従って席に座った。


俺たちが会場に来るまでの間に他のクラスも来ていたみたいで、アリサやエリナもすでに席に座っていた。


そしてアリサは、俺を見つけると手を振ってきた。

俺もそれに応えて何気なく手を振った。


「じゃあ、そろそろ始まるからみんな待ってるのよ?」


そう言ってヨメナは、自分の定置に行ってしまった。


よし、じゃあ目立たないように静かに待つか…

………………てか、無理なんだけど!?


教室に入ったな時から薄々気づいていたが、みんな俺のことを見て来るんですけど!?


そんな中で入学式は始まった。


だが、その視線は入学式が始まっても無くなることはなかった。


何だ!?

俺なんかおかしいか?

何にもしてないぞ!?

今はセレスだって側にいないし!

目立つことなんてないはずだ!


そう、シトレアは、自分の容姿が何よりも目立つことを理解していなかった。


そんなシトレアは、何とかみんなの視線を自分から外そうと努力する。


そうだ!

寝てしまえば何にも問題無いじゃないか!

そうだ、そうしよう!


だが作者はそれを許さない。


「入学生の言葉。代表としてシトレア・シルフォリウム。前にお願いします」


「ーーーーーへっ?……えぇえーー!!」


そう、俺は、寝ようとした矢先に、何故か代表の言葉を述べることになってしまった。


でも何故!?

そんなこと俺は聞いてないぞ!?


そんな時、俺の目がヨメナの姿を捉えた。


あっ、察し。

あいつかぁあ!!!!!


あのヨメナのピース。

絶対良かれと思ってやっただろ。

全然嬉しくないわ!!


「シトレア・シルフォリウム。前へお願いします」


「はい」


俺は仕方なくというか諦めてその場で立ってから舞台の方へ上がった。


そして下を向いて息を吐く。

そして前を向いた。


じーーーーーーーー


めっちゃ見られてる〜〜〜


その後、俺がどうなったかはご想像がつくだろう。


200ブックマークありがとうございます!

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