第100話 十二の守護者
今度こそ100話です!!!
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改稿もちょくちょくしていってます。
その髪はドリルじゃないらしい。
まあ、髪は長いからロングドリルかな?
「誰がロングドリルよ!」
「えっ、何で分かった?」
「声に出してるからわかるに決まってるじゃない!」
そうか、声に出てたか。
それは申し訳ない。
「ふん、まあいいわ。あなた名前は?後ろにメイドをつけているということは…あなたは結構いい家柄じゃないの?」
「ん?私は貴族とかじゃないよ?ただのエルフ。名前はシトレア。よろしく?」
「そう、平民なのね…。まあいいわ。私の名前はココロ・アリエスよ。よろしくお願いするのですわ」
「アリエス?じゃあ…」
「そう。ご察しの通り私は一応というか、私の家は十二ある上級貴族の一つなのよ」
それなら俺も聞いたことがある。
この上級貴族の十二の家は、王族の次に権力が強い。
そのため、争いを避けるためにその十二の上級貴族たちは王族たちによって各地に分断され、与えられた領域を守っている。
そのことから、別名、十二の守護者とも言われている。
そして噂でしかないが、その守護者たちの一つ一つの家には特別な能力が備わっているとか。
そのため、誰もがこの守護者たちに手を出さないらしい。
そのことから考えると、こいつは何かしら特別な能力を秘めていることになる。
こんな時にシルヴィアがいてくれれば楽なんだがな。
と思った時。
「シア様!お待たせいたしました!」
シルヴィアが丁度よく戻ってきた。
今日俺がシルヴィアといなかった理由は、ヨメナがシルヴィアのことを貸して欲しいと言ったためだ。
「あ、シルヴィア。手伝いは終わったの?」
「あ、はい。全て完了いたしましたよ?それよりも、疲れてしまったのでシア様成分の補充をお願いしたいのですが。ですが!」
「むぅう!もう抱きついてるじゃん!」
そして俺はシルヴィアの腕から逃れようとしたが、力が弱くそれは叶わない。
「ゴホン。シルヴィアとシア。そろそろ始めたいんだけど。いいかしら?」
その言葉を聞き回りを見ると、周りの視線は全部俺たちに注がれていた。
「「ママ(ヨメナ様)、ごめんなさぃ…」」
「ママ!?」
なんか知らないが、お隣さんのココロがすごい驚いている。
まぁ、今はどうだっていい。
「ん、よろしい。じゃあみんな、初めまして。私はヨメナ・シルフォリウムよ。このクラスを持つことになったから一年間よろしくお願いね?」
ヨメナの自己紹介が終わると生徒からは拍手が送られる。
やっぱり、ヨメナは英雄の一族。
憧れの視線は、王族や守護者たちよりも断然多い。
そしてエルフで巨乳美人。
そんなヨメナが担任ときた。
こんな一隅のチャンスはない。
そしてヨメナは拍手が止んだ後、再び話し始める。
「今日はこの後すぐに入学式があるの。だからーーーーーーーー
そんな話がヨメナからあって、俺たちは、早速入学式の会場へと向かうこととなった。
何かあればお願いします。