荒唐無稽恋歌
昨日の夕方
傘広げて
二人で
小走りに抜いて
妙に楽しい時間を
通り越して
掴まり合った
その時間のまま
明日に持ってったんだ
持っていきたいから
次の日の朝は
二人の事で
話し掛けられた
二人は
今までのように
俯いてなかった
素直なままに
生きるという事は
必要な人が
近くに居るということ
そんな感情を
「大切にする」なんて
言わない
そんな感情を
「絶対守る」なんて
言わない
僕は
その先を望んでいるんだ
ハードルなんて
全部倒したって
構わない
走り抜ける
そこに僕等が居る事が
大事だろう
今日の夕方
靴広げて
二人で
一人を抜いて
妙に新しい
時間を通り越して
固まり合った
その時間のまま
明日に持ってったんだ
持っていきたいから
次の人の事は
一人の時に
考えれば良い
二人は
今までのように
一人にはならない
素直なままに
想うという事は
必要な言葉が
近くに在るということ
そんな行動を
「全うする」なんて
言わない
そんな行動を
「必ずやる」なんて
言わない
僕は
その先を望んでるんだ
「何とかなる」で
全部倒したって
構わない
在り続ける
そこに僕等が居る事が
大事だろう
他人に描かれた形で
そう在りたいと
願っても
あなたの形は
見つけられず
ただ迷うばかりなら
破り捨てれば良い
人生プランは地図じゃない
目的地は大まかで
屈折しているもの
屈折率しか変わらないのに
どれだけ かかってんだろう
不安なんて物は
やってみなきゃ分からない
家の鍵を
確認するみたいに
そんな時間を
「大切にする」と
僕は言う
そんな時間を
「絶対守る」と
僕は言う
そんな時間を
「全うする」と
僕は言う
そんな時間を
「必ずやる」と
僕は言う
僕は
その先の最後を
望んでるんだ
惰性的感情論が皆無の
頗る疲れる時間を
ただ 走り抜ける
そこで作られた物の方が
大事だろう
誰かが助けてくれる
二人で
独りぼっちになる事なんて無い
たとえ
上澄みだけ救われようと
そんな時は
芯で嬉しいもんだからさ




