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第7話 マリアムさんと一緒

30人以上必要なクエを4人で受けさせろと無理を言ったら、受付のマリアムさんが同行するそうです。

「では、このB級クエスト”隠し鉱山の実態解明及び奴隷の解放”を正式に依頼します。依頼主は西都の騎士団、報酬は成功段階に応じて。最高で金貨10枚です。」


 そう言い終わるとマリアムさんは席を立ち奥に引き込もうとする。


「すぐ着替えて行くのでバーで水でも飲んで待って居て下さい。お酒はダメですよ?背が伸びませんからね。あっそれから!


 私を於いて行ったら酷い目に会いますよ?まず指令書は私が持っている訳ですから私抜きだと報酬も何も出ませんからね。」


 喜々として奥に消えていった。


 受付には代わりにバーのマスターが座った。元は職員の手伝いもちょくちょくやっていたそうだ。俺たちはバーに行って水を注文する。アンナだけはミルクを頼んでいる。


 マスターの娘さん(といっても俺たちより一回り以上は年上だ)がアンナの胸をしみじみ見て言う。


「アンナちゃん相変わらずおっきいねぇ。私もそれくらい有ったらデュークさんに口説いて貰えるのかしら?」


 むむっ口説いて良かったのか?!


「フォエさん、そんな事ないですよー。それにデュークって案外口下手で。でも目は口ほどに物を言うって諺知ってます?」


 おれはフォエさんくらいの大きさも大好きです。想像ですが丁度掌から少し出るくらいの…


 俺は両手をグッパしながらエプロン姿に白帽子を被った娘さんを口説こうとカウンターへにじり寄る。



「おまたせ!」


 マリアムさんが随分軽装で現れた。


「はははは、そんな恰好で大丈夫なんですか?」


 オマイ、そこ笑う所?


「クククククㇽッポ」

 

 クック、豆詰まらせてないで早く水を飲むんだ!


「わあ、マリアムさん。可愛いワンピース。」


 水玉模様ワンピース、膝上丈である。


「でもその服で動きまわると下着とか見えちゃいません?」


 …いらん事をいうな!


「大丈夫よ、下に短パン履いてるから。それに私は自分の飛竜で移動させて貰うからね。体力じゃ付いていけないし。」


 じゃあ何でくるんだ。と文句を言いたかったのだが指令書は彼女の手の中に。あれ?手ぶらだ。鞄の中に仕舞ったのかな?


「指令書はどうした。ちゃんと持っているんだろうな?」


「あるわよ。短パンの裏ポケットに。取ってみる?痴漢で訴えるけど。」


ぐぅっ!ならばそのうち自分で脱ぎたくなるよう仕向けてやる。


みてろよー。


「馬車が来たッポ」


◇ ◇


山のすそ野に付いた。


「えぇー、馬車ここまでなのー?!」


雄大な山々をバックにアンナが絶叫した。


いいんだよ山登りは健康に良いから。


「私こんな所登れないー遭難して死んじゃうーデューク責任とってー。」


「はははは、アンナ。ほら、筋力アップの魔法。」


オマイがアンナの足にだけ魔法を掛けると、見る見る太ももだけが筋肉で盛り上がりズボンが弾けた。


「ぶふぁあ、何だその太もも。キモイ!」


 俺が大笑いするとお返しとばかりに魔法の白矢が雨となって降り注ぐ。支援回復職のアンナが使える数少ない攻撃魔法の一つアローレインである。


「いて!いて!いて!てめ!いて!やめろー。」


対アンデット用の呪文なので生身の人間が受けても突き刺さる事は無いのだがそれでも痛いものは痛い。


「はははは、いたい。はははは」「クックックックㇽッポー!」


30分後、オマイの強化魔法が切れるまでアンナの攻撃は続いた。


「もお~これから標高が上がって寒くなるっていうのに長ズボンが短パンになっちゃったじゃないの~」


 寒そうで可哀そうだが目の保養には成る。張りのある真っ白な素足。肌の木目は細かくて、まるで彫刻の様に滑らかだ。太陽の女神がいたらきっとこんな風な足をしているに違いないと勝手に想像する。


「ほら、この魔石やるから懐に持って於けよ。マリアムさんにも一つ。」


 俺はユックリと発熱するように丁寧に調節した炎魔石を渡した。このユックリという所が中々難しく、これを出来るのは上級者クラスだ。そしてマリアムさんに渡した方が火加減強めで調節してある。


「どうせくれるなら指輪か宝石が良かったのに…」小声で言ったアンナ。聞こえてるぞ!


「さあ、みんなこっちよ。ふふふ、頑張って歩きない。」


 飛竜の上からはマリアムさんが微笑む。こっちは下界を見下ろす月の女神さながらだ。


実際の所、竜に乗り太陽光を背にした彼女を見たとしたら多くの人が本物の女神を目撃したと証言するだろう。


 時に彼女の飛竜だが白色でとても珍しい。大きさは頭から尻尾のまで3m程でまだまだ小型の成体だ。だが翼を広げると幅は4mくらいにもなる。今は俺たちの歩調に合わせる為に少し飛んでは着地しまた少し飛んでという事を繰り返しているが全力で飛べばあっと言う間に山頂までたどり着くだろう。


「マリアムさん、乗せて下さいよー」「…アンナちゃんならいいよー。」


「じゃあ、俺「ダメ!」…」


何だろう。俺なんかした?


あっ、二人乗せると飛竜が辛そうだ。飛竜はヨロヨロと着地した。


読んで頂いて有難うございます。


(改)句読点と文章の一部を修正しました。


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