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第69話 プラスティゼーション

俺の下半身ったら暴走中。


「ガブあんたねえ。いくら生理現象って言ったって何かいやらしい事考えてるんじゃないの?」


アンナも引き気味である。


「ちょっとまて、皆俺から離れるんじゃあない危ないだろう?」


「いや、今のアンタの方がもっと危ないから。SS級の魔物レベルね。」


アンナの胸もS級が2つ。うぅっどうしてもサウナのシーンを思い出してしまう。


”ガッ”


突然足元に槍が刺さった、誰だ?


「それ以上女性達に近づくんじゃない。この変質者が!」


帝国兵!なぜこんな山中に?


「きゃー助けて兵隊さん!」


アンナが兵の元へ駆け寄る。


「あいつ強いのよ。貴方一人?他にも兵隊さんは居るの?」


「要人の隠れ家が近くにあってそこに1個中隊駐在している。むこうの方角だ、俺がこの変態を足止めしている間に早く行け!」


だが親切な兵隊は木の上から降りて来たクックの飛び蹴りで沈んだ。


クックのやつ今まで何処に居たんだ?斥候の仕事をちゃんとやれと言いたい。まあクックの蹴りが入らなくても杖を大きく振りかぶったアンナがぶちのめしてただろう。可哀そうな兵隊だ。



屋敷の手前でハッシュ達と合流した。


「入口周辺には5人見張りが、中には少なくとも10人の兵が居るけど問題はそこでは無いわ。」


そう屋敷の地下だろうか?大きな力を感じる。恐らくジュア帝国版俺たちと言った所だろう。


「まず戦闘よりもサラの救出を優先しないと、人質を殺すと言われたら手も足も出せないからな。」


「向こうにも私たちの接近がばれていると考えた方がいいわ。貴方気配を消し切れて居ないから。」


アローケスの言う通りだ。


責めあぐねて居ると敵に動きがあった。屋敷から竜が飛び立ったのだ。


竜と共に強い気配も去っていく。


「チャンスだ。いくぞ!」


屋敷に突入した俺たちは兵達をなぎ倒すと屋敷の地下へ繋がる階段を発見する。


地下の見張りを倒して部屋に入って見るとそこには縛られたサラと座って微動だにしない男が居た。


「サラっ大丈夫かっ?」


猿轡を外すとサラが言った。


「そいつ死んでいるわ。」



その老人は生きているかの様だった。良く見ると水ゝしさに欠ける。プラスティネーション、樹脂化の技術だ。


死体の水分と脂肪を溶剤と入れ替えた後更に溶剤を液体プラスティックと置換させゆっくりと固める。


この世界にその技術が存在したとは。


「ネカマ神はそれの事をコツヤと読んでいたわ。」


「どういう事だ?コーヤからはコツヤという男を訪ねる様言われたのに。プラスティネーションには時間が掛かる。少なくとも数か月前からそいつは死んでいた。」


「一年前だそうよ。不老者でも病や怪我には勝てないんだって。」


「ネカマと言うのは不老者なのか?」


「いいえ彼は不老者に成りたがっていたわ。体を作るとても小さな物の一部を変える事によって年を取らなくなるって。ある薬の中で2年間眠ると自分も不老者になれると言っていた、コーコーヤの女神がそれを持っているとも。」


 人の細胞は分裂するときにカウンターの如く遺伝子の一部分を置き換えていくらしいがその作用を止めるのがその薬?一度作用が止まった細胞たちは二度とカウンターを書き換える事が無いと言うのか?


「彼は貴方の事も不老者だと言っていた。本当なのガブ?貴方は女神達と同じく三千歳だなんて?」


「初耳だな。俺達が人工生物だと知っていたが。」


「人工?なにそれ。」


 サラは放心した様に呟く。愛した男は人では無い何かだった、ショックも大きいだろう。


「少なくとも貴方が見た目通りの年では無い事だけは確かね。私が見た貴方の資料は30年前の記録だった。」


おいおいもっと早く教えてくれよハッシュ。


と言うか記憶が無くて年が曖昧だった所為なのだが俺より後に作られた筈のハッシュ達と俺の見かけ年齢が逆転している事がやっとつながったぞ。


「しかしネカマって奴はなぜ急にここを後にした?」


「女神に呼ばれたと言っていたわ。とても焦っていた。」


 コーヤか?一旦コーコーヤ国へ戻ろう。サラはマタロンに預けたい処だが竜から感じたあの力の持ち主達がせめて来ては太刀打ち出来ないだろう。仕方が無いので連れて行く。


 竜舎に繋がれていたのは8匹の中型飛竜達。


 そいつらを纏めてゴンドラにつなぐと俺たちは乗り込んだ。


 ゴンドラと言っても殆ど木箱の様な物だ。ロープが切れて落ちたら全員死亡するだろう。


「クック頼んだぞ。上手く操竜して絶対落とすんじゃないぞ?」


 俺たちの乗ったゴンドラは物凄い勢いでコーコーヤを目指した。


読んで頂き有難うございます。

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