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第24話 犯人は君だ!

今回は少し短く区切れてしまいました。

朝起きるとオマイとすれ違った。


「はははは、はははは、はははは、」


とうとう壊れたかこいつ。まあ、笑いながら魔法をぶっ放す様な奴だったから仕方が無いか。


「ちょっとガブ、何遊んでるのよ?」


「アンナ、遊んでいるのはオマイだ。さっきから其処で笑い転げている。」


「あれー?もしかして…」 アンナはそう言ってゴソゴソと木板を取り出すと、そこにミラーの魔法を掛け、俺の前に差し出した。


「ぶふぉっ」


 鏡に映った顔は黒ペンキで見事なまでに装飾されていた。しかしそのセンスが酷い。下手と言うか、福笑いがギャグマンガ風にアレンジされた物を幼稚園児に模写させたレベルというか、とにかく悲惨な状況に陥っていた。


「ぎゃはははは、ガブの顔変!」


オシエン。貴様その笑い方の何処がお姫様なのだ?


「擦っても落ちんでは無いか!くそ!こうなったら仕方がないので全員に告ぐ。皆笑いを我慢するのだ!」


 厳粛に決定事項を通達したが誰も聞いちゃいない。彼らの笑いは止まらないどころが益々酷くなった。ちくしょう!犯人の目星は付いているんだぞ!


 えっ、誰だって?


 簡単な事だよ。答えは女性だ。


 何故女性かというと、もし悪意を持って近づいて来たのが男ならば例え就寝中であろうが半径10mの距離で気が付ける自信が俺にはある。しかし気が付けなかった。だから女性だ。


 いやまてよ?俺より気配操作に長けたクックなら?よし、アイツも容疑者リストに入れて於こう。後はラヘルにサラ、アンナ、オシエン、宿の女将さんこの6人が現在の容疑者である。


「アンナ、イエンは動かせそうか?」


アンナは首を振る。昨日の容態では仕方ないだろう。


「という訳で我らはもう1泊だ。サラ、いいな?」


「ちょっと!馴れ馴れしく名前を呼ばないでよね。それに私はもう元気よ?このまま駅馬車に乗って行くわ。友達を探しているの。」


「その友達は何処にいる?」


「ソニンの町から少し南に行った開拓村よ。」


「なら我々と来い。ソニンの町から開拓村への道は盗賊や魔物が出て危険だ。馬車は護衛付きを頼むとバカ高いぞ。」


「アンナさん達の馬車でしょ?何でアンタの物見たいに言ってるのよ?」


 的確な指摘だと思ったが無視した。


「それに駅馬車なら先ほど出発した。次の馬車は4日後だ。」


「何で先に其れを言わないのよ、馬鹿っ!」


 悪態を付いたサラが外に飛び出すが馬車はもう小さく成りかけている。


 だって、言ったら乗って行っちゃうでしょうが。


 駅馬車には代わりにラヘルとクックを乗せて送り出した。クックにはラヘルを守る様に頼んである。サラがラヘルに会うと説明が面倒だからこっそり出発させました。


諦めて帰って来たサラは言う。


「分かった、それで乗車賃と護衛費用はいくら掛かるの?」


えっ?そんなの決めて無かった。えーと幾らにしようかな?


払えない程の金額を言ってしまうと一緒に来てくれないだろうし安すぎると怪しまれそうだ。


あっあれか?君の笑顔でって言ってみるか?んっまてよ、君の唇を…なんてどうだろう?もしかして仕方ないから一回位は良いわよって事になって…


”バン”


 突然目の前が緑色になった。ぐっチョークスライムか?くそっ戦略を考えるのに全集中していて反応が…。くっ息が出来ない。Sクラス冒険者を軽々KOする俺が、同じスライム如きに2度までも敗北を喫するとは…ふっふっ不覚!


「えっ?アンナさん。如何したんですか急に。」


「何か下向いてニヤニヤしてて気持ち悪かったから。まあ気にしないで、此れ気絶するだけのスライムだから。それより費用は要らないから一緒に来なさい。さあサラちゃんも薬を飲んでもう一度寝なさいな。お友達に会うにしてもしっかり治して行かないと。」


「はい。有難うございますアンナさん。」


そして皆は部屋へ戻る。


俺は30分後一人寂しく廊下で目覚めました。


くっ。此のままでは済まさんぞ!

いつも読んで頂き有難うございます。

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