魔王閣下の料理人2
同じ原作者のグルメマンガ『大使閣下の料理人』と『信長のシェフ』を混ぜて書くというコンセプトでしたが、『信長のシェフ』OUT、『ダンジョン飯』INという感じになりました。
1
あなたは知っているだろうか。
山ひとつ甲羅の上に乗せた、全長60キロにも及ぶ巨大な霊亀が、千年に一度の産卵のときに流す涙の塩辛さを。
あなたは知っているだろうか。
大海原を逆巻く波の中を棲みかとする兇暴なレヴィアタンの、みつまたに分かれた舌から取れるさえずりの歯ごたえを。
もちろん、ぼくはそのすべてを知っている。
未来永劫薄れはしない血の色が床に染み込んだ屠殺場がぼくの遊び場。幻獣たちの断末魔がぼくの子守唄。
ぼくの名は、ジフラール・クロロフィル。魔界の第36位を占める魔王ハーゲンティ閣下の料理人だ。
2
権力の頂点に至る道筋はいくつもある。
多くの者はそのことを知らず、たったひとつのやり方で上をめざそうとする。すなわち、暴力によって、自分より上の位にあるものを排除するやり方だ。誰もが生まれ落ちたときから「弱肉強食」の四字を胸に刻み、絶え間ない戦乱渦巻くこの魔界にあっては無理もない。
だが、ひとりの男が、異なるアプローチが存在することを見つけだす。
たとえば、料理。
たとえば、ワイン。
あるときは、自分を害そうとする者をもてなすことで懐柔し、あるときは、強き者に取り入って自らにかわり敵を討たせる。
そうやって、食事というものが、盾にも矛にもなることを知った。
決してあわてることなく、権力の梯子段を一歩一歩、いや、ひとつかみずつ這い上がっていったその男は今、魔界72柱のちょうど中位に達したところだ。
彼、魔王ハーゲンティが、食卓という名の戦場で手にする、切れ味鋭いひとふりの武器。それがぼくだ。
今宵、斬るか斬られるか。すべては料理の出来次第——。
3
「アスモデウス閣下だ」
魔王閣下がそう紹介した客人が魔界で占める地位は第32位。魔王閣下よりもやや高位だ。
今夜の客は、蓬髪に加えて、口ひげとあごひげも伸ばしっぱなしにしていた。だから、普通なら、もじゃもじゃの髪や顔の下半分をおおう、つながったひげに目がいくはずだ。
だが、この客にかぎってはちがった。
その男を一目見たとき、磁石に引かれる砂鉄のように目が離せなくなってしまうのは、その目だ。
見る者すべての頭蓋の裏までも見透かすような、悠久の月日と幾万の生命をたたえて静かにたゆたう深海のような、その瞳。
確かに、その瞳で見つめられたら、身分や年齢を問わず、どんな女性でも心をとろかし、この男の前に身を投げ出すにちがいないと思えた。
アスモデウス閣下が司るのは、七つの大罪のひとつ。
『色欲』だ。
そして、アスモデウス閣下はちょくちょく人間界に降り立っては、世を騒がすことでも知られていた。
一番最近の名は、確か——
『グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン』
だから、ここでは、彼のことを「ラスプーチン閣下」と呼ぶことにしよう。
「評判は聞いておるよ。今日の食事は、ずいぶん前から楽しみにしていた」
ラスプーチン閣下は、気さくにぼくに話しかけた。ぼくは、黙ったまま頭を下げる。
「他家での晩餐にも、毒見役を連れてくる無粋な者もいるらしいが、わしには不要だ」
血で血を洗う魔界では、食事時も気を抜くことはできない。毒殺を恐れて、毒見役の立ち会いなしには、水一杯、パン一枚口にしない者も多い。
「わしの胃袋は特別製でな。どんな毒もききはせん」
ラスプーチン閣下は、自慢げに腹をなでた。
4
逸話がある。
20世紀初頭、ロシア帝国皇后アレクサンドラの信任を得て、宮廷で権勢をふるいはじめたラスプーチン閣下に反目する貴族たちは、閣下の暗殺をたくらんだ。とある貴族の晩餐に呼ばれたラスプーチン閣下は、貴族たちが期待に満ちて見つめる中で、青酸カリ入りの菓子を何もなかったようにたいらげると、悠然とウォッカをあおったという。
人間界では、ラスプーチン閣下の胃酸の量が生来少なかったため、青酸カリと胃酸が反応してできる有害物が十分に化合されなかったという説が唱えられているらしい。実際には、毒物のきかない胃袋は、ラスプーチン閣下が魔王として備えている能力のひとつなのだろう。
暗殺の話を続けよう。
貴族たちはここで、穏やかに終わるはずだった計画を暴力的な方向に修正せざるをえなかった。まず最初に、食後の祈りを捧げるラスプーチン閣下の背後から、重い鉄の燭台で後頭部に一撃が加えられた。2発、3発、4発……、頭蓋骨が砕けるまで。
だが、それでも、ラスプーチン閣下は死ななかった。
そこで、次は銃の出番ということになった。ちょうど4発の弾丸が、ラスプーチン閣下の体に撃ち込まれた。
その場に居合わせた誰もが、あやしげなわざで皇后に取り入る、いまいましい奸賊の暗殺に成功したと思っただろう。
……だが、それでも、ラスプーチン閣下はまだ死んではいなかった。
ここから話は、コメディのようなテイストを帯びる。
毒を飲ませても、暴行を加えても、銃で撃っても、殺そうとしている相手は死なないのだ。バラバラにみじん切りにされても、ミンチのようにたたきつぶされても、次の回には元どおりになっているカートゥーンのキャラクターのように。ホラー映画に出てくる陽気なゾンビたちのように。
暗殺をたくらんだ貴族たちは、ラスプーチン閣下の正体など知るはずもない。さぞや、パニックにかられただろう。
彼らが最後に取った手段は、ラスプーチン閣下を絨毯ですまきにして道路を引きずり回し、凍りついたネヴァ川に放り込むことだった。川に放り込んだ後も、巻きつけられた絨毯を中から破って、殺したはずの相手が自分たちを追いかけてくる悪夢に、彼らは悩まされたのではないだろうか。
3日後に引き上げられたラスプーチン閣下の死体の肺の中には、ネヴァ川の水が入っていたという。呼吸していたのだ。それだけの凄絶な仕打ちを受けても、川に放り込まれる前は、まだ生きていたのである。
いずれにせよ、毒を受けつけない特殊な胃袋に、強靭な生命力をそなえたラスプーチン閣下を、食卓で害するのは不可能といえた。
「確定的に明らか」というやつだ。
5
「アスピドケロンのキャビアでございます」
今夜の前菜は、ありふれているかもしれないが、ロシアにゆかりの深い品であるキャビアをチョイスした。
もっとも、使った魚卵はありふれたものではない。
アスピドケロンは、浮島と間違えられることもあるほどの巨大な魚だ。実際、冬眠の一種なのだろうか、一箇所に動かずじっとしたまま何百年も浮いていたため、その上に街が作られたこともあったそうだ。もっとも、その後、冬眠からさめたアスピドケロンが活動を開始したため、街は水没してしまったが。
それほどに大きなアスピドケロンでも、卵の大きさは、他の魚とそこまで変わるわけではない。一般に、チョウザメの卵は直径3ミリくらいの大きさだが、アスピドケロンの場合は直径5ミリくらいだ。これを、ソドムとツォアルの境界に立つ「ロトの妻の塩柱」から削った塩で漬け込んである。
ラスプーチン閣下は、ロシア時代をなつかしんでいるのだろう。ウォッカと交互に口に運びながら、キャビアが口の中でプチプチとつぶれる感覚を楽しんでいるようだった。
6
「わしが秦で嫪毐と名乗っていたころには……」
ラスプーチン閣下の話は、女性の話題が多い。過去にものにした数えきれないほどの女たちに、これから狙っているという天界・魔界・人間界の三界にわたる星の数ほどの女たち。伊達に、『色欲』を司ってはいないようだ。
魔王閣下は辟易しているのではないかと表情をうかがうと、意外なことに、この話題を楽しんでいるようだった。それどころか、この魔界にも「名花」と呼ばれるにふさわしい女性がいると、自分から話を振りだしたくらいだ。
「いささか気性が荒いのが玉に瑕ですが、誰もが口をそろえて、天女のようだと申しております」
ラスプーチン閣下は舌なめずりをした。
「それほどの女なら、わしもぜひ一度会ってみたいものだな」
「ドネルケバブでございます」
「ほう、これは……」
ラスプーチン閣下は、ぼくがガラガラと食卓まで引き出してきた車輪のついた回転肉焼き器・ロティサリーに目を見張った。
串に刺して重ねた肉には、あらかじめ火を通してある。だが、さらにぼくは、ロティサリーの周囲に張りめぐらされたオーブンで炙りながら、肉をゆっくりと回転させた。肉がジュウジュウと食欲をそそる音を立て、したたり落ちた脂のにおいが広がる。
「まるで車輪のようだな」
と口にしたラスプーチン閣下は、はたと気づいたようだった。
紀元前の中国で、秦の宰相である呂不韋の食客だったころの嫪毐は、自らの巨大な一物を軸に、馬車の車輪を回す芸をもっていた。宴会の余興として、ずいぶん重宝されたそうだ。
ドネルケバブは、その逸話を元にチョイスした。
「ということは、この肉は……」
ラスプーチン閣下の言葉に、ぼくはにっこりした。
「ええ。馬肉です」
当家では、アースガルドのスレイプニール牧場と契約を交わして、定期的に、廃用になった馬の肉を仕入れている。今回は、僥倖なことに、オーディンとヨツンヘイムの巨人たちの間で小競り合いがあったため、戦闘で傷ついた良質な軍馬を大量に仕入れることができた。
ぼくは、ケバブを薄く削ぎ切りにし、パンに挟んだ。サクランボの甘酸っぱさを隠し味に使ったソースをかけて、できあがりだ。
嫪毐は、その後、呂不韋のたくらみにより、秦の始皇帝の母親・太后の寵愛を受けることになった。その巨大な一物で太后をとりこにし、子供をふたりももうけたという。あげくに、自らの権勢をたのんで秦の始皇帝に反乱を起こそうとしたのはいいが、あっさり返り討ちにあっている。
「当時のわしはまだ血気盛んでな。現世にも魔界をと、躍起になっておったのよ」
肉をほおばりながら、ラスプーチン閣下は、うふふと笑った。
「だが、始皇帝とあやつの無数の模倣者のはたらきを見れば、わしより人間の方がよほど腕が確かじゃったわ」
7
「わしが倭で道鏡と名乗っていたころには……」
道鏡とは、8世紀の日本で、女性天皇に取り入って権勢をふるった人物だ。病床にあった天皇を看病することで信頼を得た点も、皇太子の血友病の治療をきっかけにロシア皇后の信頼を得たラスプーチンのときと同じだ。
ラスプーチン閣下は、毒にきかない体質から、自然と薬にも詳しくなり、医療に通じるようになったのだろう。それもすべては、魔王としての本性である『色欲』を満たすための手段といったところか。
「道鏡は すわるとひざが 三つでき」
という江戸時代に詠まれた川柳がある。
つまり、足と見まがうほどに、道鏡の一物は大きかったということだ。
メインディッシュは、そんな逸話をもつラスプーチン閣下にふさわしい三本足の禽獣——
八咫烏だ。
八咫烏を捕まえるのには苦労した。
狙った獲物をおびき寄せるために、好物をエサに使うのはありふれた方法だ。ネコにはマタタビを使うし、人間の女性には宝石を用いる。
そして、死者を導く神獣・八咫烏には、人間の魂だ。
ぼくは、極寒のヘルヘイムの地下深くに貯蔵されている罪人の魂を、キューブアイスのように切り出し、シュメール山の山頂に積み上げた。日が昇るにしたがって、死者の魂がゆっくりと溶け出し、行き場を求めて辺りをさまよいだすのがわかった。
料理から立ちのぼる香りが四方八方に広がるように、その魂の波動が八咫烏につたわったのだろう。昇りはじめた太陽から、八咫烏が、カラスにしては優美なしぐさで翼をはためかせて飛んでくる。
ひとつ、ふたつ、みっつ……。
八咫烏が、三本ある足にひとつずつ魂をわしづかみにしたところを、網をかけて捕らえることができた。
さまよいだした魂のいくつかは、回収することができなかった。今回エサに使った魂は、転生を禁じられているそこそこのレベルの罪人のものばかりだ。テッド・バンディに、ジョン・ウェイン・ゲイシー……。そのうち人間界に舞い戻って、また何か悪さをするかもしれないが、まあ、それは仕方ない。
そうやって捕まえた八咫烏の内臓を抜き、詰め物をしてローストした。丸々太った八咫烏の体から、にょっきり3本の足が突き出しているさまは、なかなか壮観だった。
最後の仕上げに、食卓にいるふたりの目の前で、ぼくはローストした八咫烏に、アムブロシアの香りを封じ込めた香味油をかけていった。
神々の果実のかぐわしいにおいが香り立ち、キツネ色になった八咫烏の表面を、ジュウジュウと音を立てて油がはじけていく。
間近でその様子を見せ、小気味よく響く音を聞かせながらも、お客には決して油がかからぬようにするのも、料理人としての腕の見せ所だ。
「見事なものだな」
客人の前で、使用人をほめることなどめったにない魔王閣下が、ついそう口にしたのは、その光景に目を奪われたからだろうか。
切り分けた八咫烏の真ん中の足を豪快に手でもって食いちぎりながら、ラスプーチン閣下は舌鼓を打った。
「人間界にはこんな言葉がある。『日本人は“目”で、西洋人は“鼻”で、中国人は“舌”で料理を味わう』と」
洋の東西を問わず、長い年月にわたって何度も人間界に姿を現している方らしい言葉だった。
「だが、お前の料理は“耳”でも味わうのだな」
8
コースの最後を飾るのは、ロシアンティー。
紅茶にジャムを落とすのではなく、ジャムをスプーンですくって舐めながら紅茶を飲むのが、ロシアンティーの本来の様式だ。
ティーカップと並べて置いた器から、ジャムをひとすくいして舐めたラスプーチン閣下は、冬眠から目ざめたばかりのクマを思わせるようなうなり声を上げた。
そして、これまた、ミツバチの巣に手を突っ込んで蜂蜜をむさぼるクマのように、ガツガツとジャムをせわしく口に運ぶ。よほどお気に召したようだ。
ジャムは、アースガルドの果樹園の管理者・女神イズンをたぶらかしてかすめ取った黄金のリンゴから作ったものだ。もっとも、「たぶらかした」と言っても、ぼくには、女神を口説き落とせるような手練手管はないし、ラスプーチン閣下のような蠱惑に満ちた瞳もない。たった一個のリンゴを手に入れるために、幾夜も女神の求めに応じて食事を作らされる羽目になった。
地上のリンゴとは比べものにならないくらいの糖度をもった黄金のリンゴから作りだされ、たっぷりウオッカを混ぜたそのジャムは——
地獄のように甘い。
その証拠に、魔王閣下は、ジャムを一口舐めたあと、顔をしかめて、口直しとばかりに紅茶だけを飲んでいる。
しかし、ラスプーチン閣下は、ジャムを舐めつつおいしそうに紅茶を飲み干すと、ジャムと紅茶の両方のおかわりを要求した。人間だったころは、砂糖で歯がボロボロになっていたくらい、大の甘党なのだ。
多量の糖分の摂取によって、極度の興奮状態に達することを「シュガー・ラッシュ」という。黄金のリンゴのしびれる甘さと、ウオッカの高濃度のアルコールによって、ラスプーチン閣下は、完全に自分を見失っているように見えた。その瞳は、靄に包まれた月のようにうるみはじめている。どうやら、ラスプーチン閣下の『色欲』に完全に火がついたようだった。
「先ほどの女の話だが……」
「ああ、あの話はお忘れください。天女とはいえ、激しい気性ゆえ、火遊びのつもりで手を出すと大やけどを負いかねません」
魔王閣下は、たしなめるように手を振った。
「かの女性をものにするのは、おあきらめになるのがよろしいでしょう」
ぼくが大広間を出る間際、魔王閣下が、ラスプーチン閣下にそうささやきかけるのが聞こえた。
八咫烏に油をかける手並みを、見事だ、と魔王閣下にほめられたことを思い出して、ぼくは苦笑した。火に油を注ぐのは、魔王閣下の方がはるかにお上手ですよ、と。
どれほど特別な胃袋をもっていたとしても、耳から注ぎ込まれる甘い言葉とその内にひそむ毒を、きれいさっぱり消化してしまうことなどできはしない。
今夜のメニュー
・アスピドケロンのキャビア
・スレイプニールのドネルケバブ
・八咫烏のロースト
・ロシアンティー(黄金のリンゴのジャムを添えて)
9
数日後、食材を調達に出かけた途中で、ぼくは、とある魔王の城の前に人だかりができているのを見つけた。好奇心から、つい近寄ってみたところ、立て札に、その城の魔王の寝込みを襲おうとした不埒者を処刑したことが簡単に書かれていた。
目を凝らせば、立て札のそばには、ブヨブヨした太くて長い肉塊が吊り下げられていた。
それは、ラスプーチン閣下の一物なのだった。
知らないうちはただの醜悪な肉塊にしか見えないが、正体を知れば、男なら誰しも、それを見て物悲しさをおぼえずにはいられないだろう。あるいは敗北感も。
よくよく見れば、その城の主は、魔界の第56位を占める唯一無二の女魔王——
『武則天』閣下だ。
武則天閣下といえば、7世紀に人間だったころ、皇帝の寵を争ったライバルの四肢を切断して酒壺の中で衰弱死させるという陰惨な所業を行い、後には中国史上唯一の女帝となって恐怖政治を敷いた烈女だ。その残虐無比さから、死後、女だてら魔王に転生している。
魔王閣下が、ラスプーチン閣下に薦めていた「天女」とは、この方のことだったにちがいない。泥酔したまま、武則天閣下の居城に乗り込んだラスプーチン閣下は、口説こうとするも不興を買って、自慢の一物を切り取られて往生したのだ。武則天閣下は、魔界の第32位を占めるラスプーチン閣下よりはるかに下の位だが、酩酊した状態では遅れを取ってしまったのだろう。
帰り道、物思いにふけっていたせいで、つい道に迷ったせいもあったろう。ぼくは、ラスプーチンという名前が「岐路」を意味することを思い出した。ラスプーチン閣下は、食卓という岐路で、酒と砂糖と甘言にもてあそばれて、行方を見失ったのだ。
ぼくの名は、ジフラール・クロロフィル。魔界の第35位を占める魔王ハーゲンティ閣下の料理人だ。
『ダンジョン飯』、面白えええ。
やっぱり、コカトリスは石釜焼きより、詰め物してローストしたほうが美味しそうだな。