侵入者にはご用心 7
散々な目に遭った。
数多くの側室と仕方なく関係を持ったエドワルド。
昨晩のようなひどい目に遭ったことはなかった。
あまりの状況に隠し通路で呆然としてしまい、我に返り隠し窓からジャスティーンの部屋をのぞけば、あの女は読書の続きをしていた。
あり得ない。
非公式とはいえソレイユ国王に何たる狼藉。
衝撃過ぎて部屋に帰りひと眠りするも早朝に目覚めてしまい仕方なく溜まっている仕事を執務室で作業をしていた。
「おはようございます。陛下お早いですね」
「ああ、おはよう。ライモン」
執務室に入ってきたのは宰相のライモンだ。
彼の両手には大量の決断を迫られている案件でいっぱいだった。
「本日の陛下の体調は麗しいようですね」
ライモンの言葉にエドワルドの羽ペンが止まる。
「お前にはそう見えるか?」
「はい、昨日よりお顔がすっきりしているご様子」
...昨日のジャスティーンのマッサージとやらが効いたのか?
確かに王位を継いでから悩まさせていた肩こりが今日は無い気がする。
まさかな...
「陛下、前回後宮に出たという不届き者の件ですが、怪しい者を上げてまいりました。無駄かもしれませんが一度お目通しをお願いします」
「では今日の仕事が片付いたら持ってきてくれ」
「承知いたしました」
「それとハイド男爵の娘についてだが...本当に病弱なのか?」
「...どういう意味でございますか?」
昨日のマッサージを施されている限りジャスティーンが病弱というのは怪しい。
というか、元気じゃねーか!!と思うぐらい元気だった。
体は薄くて病弱だと言われればそうだよな...と感じたが、実際はあいつの病弱は嘘だと直感が言っている。
「何か思うところがありそうですね。ジャスティーン様を調べてみましょう」
「頼む」
それだけのやり取りをしてエドワルドと宰相は別の仕事の話を始めた。
この時エドワルドの体調がいいのはジャスティーンのマッサージというもののお陰ではけして無い!!と強く思っていた。
しかし1週間後......その考えを改めることなど露程も思わなかった。
7話までお読みいただきありがとうございます。
なんとか順調に更新してきましたが次話の8話目は来週更新します。