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侵入者にはご用心 1

R15と残酷な描写ありの警告は保険でつけさせてもらいました。

1話1話が短い上にカメ更新になる恐れがありますのであらかじめご了承ください。

※架空の国の物語です。

 ソレイユ国。

 豊かな土地、鉱山に恵まれている大国。

 現在、若き王が君臨していた。

 そこには当然『後宮』が存在しており、多くの側室が若き王に気に入られ、後の正妃となるべく日々美貌を磨き、ライバルとなる側室と醜い争いを繰り返していた。

 そんな中後宮の奥の奥、空き部屋が多く誰も通らなくなった一室にひっそりと暮らす側室の一人であるジャスティーン・ハイド20歳が今日も優雅に読書を楽しんでいた。


「ああ...今日も平和だな~」


 栞を本にはさみ一度背伸びして、窓の外の景色を眺め物思いにふけるジャスティーン。

 父が男爵でその娘のジャスティーンが後宮入りをしたのは6年前の事。

 そう国王崩御後、大臣たちは王位に就いた若き王の為、後宮を整え国内外の女性を新たな側室として50名ほど後宮入りさせた。

 その中の1人がジャスティーンだった。

 側室が一気に増え、若き王も就任仕立てのため執務が忙しく、そう頻繁に後宮に来ることはなく月日は流れ気付けば50人ほどいた側室が今ではその半分の25名に減り、ジャスティーンの住まう部屋の周りはどんどん空き部屋になっていった。

 残った側室はいい部屋が空くとすぐそちらに移動し、王の訪問が少ない後宮の奥はどんどん人気がなくなっていった。

 側室は減っていく一方だったが、それでも6年の間に新しい側室も迎えたりして25名だ。

 ジャスティーンに専属の侍女はいない。

 初めは付いていたのだが、一度も王の訪問がないジャスティーンの世話などしたくないと侍女に面と向かって言われ、ジャスティーンは特に怒ることなくそれを受け入れた。

 侍女とて王の寵愛を受けた側室に仕えた方が利益があるのだから仕方がない。

 侍女たちが怒られないようジャスティーンから女官長に伝え、許可をもらった。

 それは後宮でのジャスティーンはどういうわけか病弱ということになっていた。

 始めに後宮へ入るときに女官長より説明を受け、情報の行き違いがあったのか...どうやらジャスティーンは病弱ということになっていたのでジャスティーンも訂正せず周りが勝手に勘違いしているのを利用して終始部屋に引きこもっていた。

 その為、他の側室と違い部屋に籠りっきりなので終始侍女がそばにいなくても問題はないと判断された。

 それでも侍女がいないと食事の配膳等で不便があるので、ジャスティーンが鈴を鳴らすと部屋に侍女が来るというシステムにしてもらった。

 そのおかげでジャスティーンは快適な毎日を送っている。

 まあこの快適生活のため月に数回、側室だけの茶会や夜会などといった催し物にもちゃんと出席している。

 催しものなどがある場合は侍女に来てもらい着付けなど手伝ってもらう。

 茶会ではただ黙々と側室の皆さんの話に合わせ、夜会では側室の皆さん同様に若き王に熱い視線を送るなど、必要最低限なことはしている。

 その数時間我慢すれば、後は病弱な男爵家の娘として部屋からでなくてもいい。

 男爵家出身とはいえ、ジャスティーンの家は身の回りのことは自分でするがモットーだったので、侍女がいなくてもある程度困ることはない。

 そんなジャスティーンなのだが、お茶会や夜会以外に部屋を出ることがある。

 それは...唯一の楽しみである王立図書館へ足を運ぶこと。

 病弱なフリをしている側室であるジャスティーンがふらふらと歩きまわることは好ましくないと考え、侍女のお仕着せを一着拝借し侍女のふりをして図書館の出入りをしていた。

 バレることなく6年が過ぎもうそろそろ他の皆さん同様、下賜の話または一度も国王の相手をしていないので家に帰される旨が来てもいいころだろうとジャスティーンは考えていた。

 本日ジャスティーンは月に1度または2度行われる側室のお茶会へと出席する為、鈴を鳴らし侍女を呼び身支度を始めた。







次話は側室たちの茶会の話になります。

侵入者はまだ現れません。

※6/21ご指摘がありましたので本文の修正をしました。

ご指摘ありがとうございました。

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