7/9
咲夜の忠告
決意した翌日、俺はいつも通りに通学路を歩いて登校していた。
「蓮、おはよ」
咲夜が俺に眠そうな顔をして話しかけてきた。
「おはよ、あれ、俊は?」
「俊なら寝坊したから先いっとけって言われたよ」
「そういえば、咲夜、俺って今日確か掃除だよな?」
「うーん、教室掃除だったはずだと思う、せっかくクラスも変わったんだし、野崎さんだけじゃなくてほかの人とも話してみろよ」
咲夜がにやにやしながら俺に言った。
「わ、わかってるよ」
「ただ・・・半端な気持ちで女を好きになったりすんなよ。もしそうなったら相手も傷つくし自分も傷つく」
咲夜が急に真面目な顔をして言った。
「うん。わかってる。それにたぶん俺はもう人を好きにならないと思うから」
「そっか・・・まあなんかあったらいつでも相談にのってやるよ」
「咲夜、ありがとう」
「これくらい友達なら当然だろ!!気にすんな!!ほら学校着いたぜ」
やっぱり友達っていいなと思いつつ学校に入るのだった。