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第1章18




「さて、チーム分けは終わったかな?」

生徒会会計担当の久々山先輩が言う。

僕が戦うのに選んだ人は…生徒会長龍幻炎先輩だ。

チームは…


「てめぇらか。」

鬼本


「一回は攻撃を当てるわよ。」

蔵義姉さん


「私も、微力ながら手伝わせてもらいます。」

イギリスの第一王女、ウィリア・ヘル・アルトリア・ルー様。

そして…


「とりあえず、攻めるよ。」

僕だ。


「作戦はこうよ?まず私と鬼本さんで攻めるわ。ウィリア様は援護をお願いします。一途屋くんは…私が合図したらお得意の短剣投げで攻撃してくれるかしら?」


「頑張ります!!」


「わかった。」


「まとまったな?行くぞ!!「アナフレクシ」「フローガ・アイマトス」!!」

鬼本が「火炎」を発動させ、走っていく。


「あら、決まりましたのね。」

そう、未だに座りながら話す。

カップも手に持ったままだ。


「おら死ねぇ!!」

そう言い、炎で強化された蹴りが






       なにもないところを蹴る。






「ちっ避けやがったか。」


「え?」


「次は私よ。「断風」!!」

次は蔵義姉さんが、攻めるが…また見当違いなところを攻撃している。


「防がれた…!!鬼本さん、絶え間なく!!」


「わかってるわ!!」


「私も!!「スフェア・アネム」!!」

ウィリア様も、蔵義姉さんや鬼本と同じく全く違うところに攻撃する。

どういうことだ?あの人はあそこで紅茶を飲んでるんだぞ?

僕がその方向を見ていると


「今…!?なんでよそ見してるの!?」


「集中しろボンクラァ!!」


「何してるんですか本当に!!」

3人から同時に怒られる。


「ご、ごめん…」

…どういうことだ…いや、もしかして…「幻惑」?

たしか、魔法神のスキルにあったはず…!!

いや、でも…なんで僕にはかかってない?

あれも幻覚?

…試してみる価値はある。


「今よ!!」

また、蔵義姉さんから合図が来る。

そして僕は…龍幻炎先輩が紅茶を飲んでいるところに木短剣を投げる。


「どこに投げて」「なにして」「ちょっときょ」

3人とも文句を言っている途中で止まる。

なぜなら…ナイフが龍幻炎先輩に止められていたから。


「!?どういう、こと?」


「なんであいつがあそこに…!?」


「さっきまで、あそこにいたのに…!!」

やっぱり、僕が見ていたのは現実だった。

龍幻炎先輩は心底びっくりした顔で僕を見つめている。



「……あなた、どうやってわたくしのスキルを破ったのかしら?」

やはり、「幻惑」だったのだろう。


「…秘密です。」

すみません、説明できないからです…


「ふふっ…ふふふっ…面白いわぁ…いいわよ、君…合格よ。」


「へ?」

唐突に告げられる合格。


「他の三人は…まだ戦ってもらいますわ。あなたは…」


「一途屋慎也です。」


「慎也ね。下がってなさい?」

そう言われ、素直に下がる。


「ちっ…どういうことかわかんねぇが…苛つくぜ…!!」

鬼本の炎の勢いが上がっていく。


「おらぁ!!」

鬼本が手のひらに炎を集め、それを当てようとする。


「待って!!」

蔵義姉さんがとめるが遅い。


「遅いですわ。」

ふいっと手を振る。

ただ、それだけの行為だけで…鬼本の炎と鬼本が吹き飛んだ。


「な!!」

信じられない…!!


「そこのお二人方…まだやりますの?」


「…降参します…」


「私もです…」

そう言って、終わるのであった。




スキル説明

魔法神のスキル「風息」

「スフェア・アネム」は日本語で風の弾丸を意味します。


武神のスキル「一思断刀」

「断風」は風を斬り、その場に刃を固定し続ける。(見えない刃)その先にいる相手にも斬りつける。

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