第-章2 伊川宵子
私は伊川宵子。
この五大神学園でモンスターやダンジョンの専門の先生であり〜1年A組の担任でもある。
一途屋慎也くん…この子は本当に面白い子だと思うわ〜
昨日の模擬戦では、スキルを使わずにあの鬼本和樹に勝って…魔力がないとなっていたはずなのに魔力を使って…話を聞いたら納得はできたけどね〜
ますます、観察院はクズよね〜
3年前のダンジョンゲートの等級の測り間違えを誤魔化した時と同じぐらい…は言い過ぎだけど…腹が立ったわ〜
…あの時、私が他の先生を呼んでいれば…やめよやめ…思い出したら結衣に怒られちゃう。
…にしても、一途屋くん…今まで馬鹿にされてきた人生を送っていたのに…よくあんないい返事を言えたわね〜すごくびっくりしたわ〜体力も、以外にあるようだし〜
地獄だの鬼畜だの言われてた訓練だって諦めずに途中まで倒れるまでやって〜終わったあとお礼を言ってくれる人なんて本当にはじめてよ〜面白い子だわ〜
…先生が一人の生徒を贔屓してはだめだけど…別にいいよね〜今回こそ、観察院に目に物見せるわ〜
…にしても、観察院が見逃すなんて…普通は捕まえて研究材料にしようとするはず…罠?いえ…誰かと「シンヴォレオ・プシヒス」をした…?
観察院が守りそうな契約はこれぐらいだしね〜まぁ、いいわ〜後々考えましょ〜




