第1章10
謎の異世界少女とお昼ご飯を食べて別れたあと、残り2時間勉強だ。
次に学ぶのはモンスターについてだ。
モンスターの特性をしっかり理解し、いつどんなときでも冷静な対処をするのが求められる。
「あら?今回は来るのが早いのね。」
座った時、蔵義姉さんに話しかけられる。
「はは…アクシデントがなければ遅れませんよ。」
「あら、模擬戦の前にアクシデントがあったのかしら?」
…時間的にあったって言っても信じてもらえないしなぁ…
「ははは…」
僕は苦笑いするしかなかった。
もし、僕が蔵義姉さんの立場であってもアクシデントなんかないって思うわ。
「…それよりも、一途屋さん…あなた、魔力ゼロよね?」
おっと…なんでその話をここで?
「まぁ、いろんな方にそう呼ばれてますね。」
実際は魔力ゼロではないけど。
「へぇ…でも、一途屋さんを魔眼で見た時あなたは魔力をまとってたわ。どういうことかしら?」
「…それは」
「はい〜皆さんお昼ご飯ぶりですね〜モンスターについてですよ〜」
話そうとした時、先生が入ってくる。伊川先生だ。
「…いいわ、今日の放課後話しましょ。」
「あ、今日の放課後先生に呼ばれてますので。」
「…その話が終わったあとでいいわ。教室で待ってるわよ。」
「あ、はい。」
そうして、授業が始まった。
「さて〜皆さんは知ってますよね〜モンスターが出てくるゲートのことを何と言うでしょう〜
」
もちろん知っている、答えは「ダンジョンゲート」だ。
「さて〜皆さん覚えているようですね〜では、ダンジョンゲートにはランクが付けられていますね〜全て言ってみてください〜栗源さん」
「はい。ダンジョンゲートは上から、L,S+,S,S-,A,B,C,D,Eです。」
Lは、レジェンドランクであり…世界を危険にするぐらいの恐ろしさがあるらしい。
「正解ですよ〜さて〜皆さんに問題です。学園にあるダンジョンのランクは何でしょう〜」
学園にあるダンジョンは、E級もあるが…大抵がD級だ。
クラス対抗ダンジョンゲート攻略もD級ゲートを使う。
「D級、そして数は少ないですがE級があります。」
答えたのは蔵義姉さんだ。
「正解ですよ〜次こそ本題に入りますね〜ゲートから出てくるモンスターにも同じランクがあります。みなさんは五歳の頃に魔力とスキルを調べましたね〜?その時にランクも言われたはずですよ。」
確か…僕はスキルランクで言えば、Lランクだ。
魔力に関してはゼロとされているので教えられていない。
「現在皆さんのダンジョン探求者としてのランクはEですよ〜皆さん、これは正式なものではありませんが…この学園で上げることにより、卒業後はそのランクがもらえることがありますからね〜」
…E級は一般人に毛が生えた程度と言われている。
僕は、上がれるのだろうか…
「過去出てきたモンスターで一番ランクが高かったのが…Sランクですよ〜Aランク超えは普通は出てきませんから、安心してくださ〜い」
そんなこんな、入学前に調べた通りの授業を受け…放課後を待ったのであった…




