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Disputers~革命の日~  作者: Disputers
「革命軍」視点
5/8

第5章:宮殿の武闘界

↓一応載せておきます↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フォーメーション


~革命軍 陣営~

前衛

・マシュー(所持武器:金棒)

・アレン(所持武器:チェーンソー&猫型兵器「P(パワー)o(オブ)C(キャット)」)

・トゥーリ(所持武器:刀)

中衛

・フランカール(所持武器:エレキギター)

・アッセ(所持武器:なし→今回は司令のため下がっている)

後衛

・ブースト(所持武器:投石)

・ニール(所持武器:大砲)

・ナシュ(所持武器:ナイフ→そもそも回復担当)


~Loe-Frize帝国 陣営~

前衛

・シンク(所持武器:長剣)

・クロス(所持武器:鍵爪)

中衛

・ネイテン(所持武器:槍)

・ネイ(所持武器:双鎌)

後衛

・セシー(所持武器:弓)

・皇帝ローエテッド(所持武器:フリスビーによる風斬(かまいたち)

・ヤギー(所持武器:卵型擲弾発射器(グレネードランチャー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ローエテッドが声を張り上げて言った。


「シンク!クロス!かかれ!」


シンクと呼ばれた男が左から、クロスと呼ばれた男が右から、シンクロしたかのように飛びかかってきた。




左翼では、シンクに対してトゥーリが応戦していた。


「其方の相手は拙者がする!」

「はっ!笑わせるなよ。剣戟(けんげき)ってのはな...リーチが全てなんだよ!」


シンクが大振りのそぶりを見せた。トゥーリはすかさず踏み込んだ。すると、突然シンクの足元の周囲に棘が現れた。トゥーリは飛びのいた。


「距離を詰めようだなんて甘いなぁ...。よし、一太刀で楽にしてやる。」


シンクが回転しながら、水平に長剣を振るった。が、トゥーリは跳ね飛んで上からシンクを刺し、棘に刺さらなくするために、その屍の上に着地した。


「ふぅ...。やはり拙者も老いてきたな。雑魚相手にこれだけの手間をかけてしまうとは...。」




一方、右翼ではアレンが応戦していた。

「いけ!P(パワー)o(オブ)C(キャット)!」

「機械仕掛けの猫...まずはお前からだ。」


クロスはP(パワー)o(オブ)C(キャット)にとびかかった。P(パワー)o(オブ)C(キャット)は高さがたったの30cmしかないため、鍵爪で粉砕しようとすると、極度の前傾姿勢を強いられる。そこを...


「パワー・イズ・パワーーー!」


アレンの横に立っていたマシューが金棒を振り上げて叩きつぶした。クロスの頭蓋骨は一撃で粉砕した。しかし、その下敷きとなったP(パワー)o(オブ)C(キャット)も、クロスの頭と同じくらい粉々になってしまった。




ローエテッドは、部下を2人も失ったのにも関わらず、狼狽える様子がない。むしろ、威勢よく、次の命令を下した。


「ネイテン、ネイ!いけぇぇぇぇぇぇぇ!」


今度はネイテンが左から、ネイが右からとびかかってきた。しかも、何故か後衛のセシー、ヤギーも攻撃に参加している。本来、自軍の前衛や中衛への誤射を防ぐため、前衛や中衛が戦っているときは攻撃には参加しないのだが...。




左翼では、ネイテンが、クロスの屍の上に立っていたトゥーリを槍で突いた。さらに、セシーの放った矢が、次々と飛んできていた。トゥーリは軽々と避けてはいるが、攻撃に転じることはできない。ここは俺が...。


「待って、アッセは出ないで。"縄跳び"の参加者が2人になるだけよ。」


ナシュが止めてきた。そうだ。これは模擬戦ではない。無防備な俺が前線に行くのは危険すぎる。

考えろ...俺...司令担当だろ...そうだ!


「トゥーリ、前線を離脱しろ!」

「アッセ!?さっき"出ないで"って...」

「アスター!いけ!」

「了解!」


アスターは投石の名手だ。しかし、ただ投げるのが上手いだけじゃない。石の中に爆薬やらなんやらを詰め込み、ぶつけるのと同時に爆発させたり、投げた瞬間に石に火をつけたりと、色々な機能を自由自在につけられるのだ。彼によると、子供のころは、いたずらのつもりで、領主の豪邸をたった数分で木っ端微塵したこともあるそうだ。


アスターの投げた石が、クロスの遺体の数m上で破裂した。細かくて鋭利な破片が、赤いカーペットの上に降り注いだ。ネイテンは飛びのいた。その隙を見逃すことなく、トゥーリがネイテンとセシーを斬った。ネイテンとセシーは重なるように倒れた。




振り返ると、右翼では、アレンとマシューが未だにネイと戦っていた。2人がかりで挑んでいるが、軽々と避けられ、むしろ双鎌によって金棒とチェーンソーの刃が削がれている印象だ。


「どうだ?俺様のネイは。」

「フランク!ニール!」


ローエテッドが後方から煽ってくる。6人だった部下が残り2人にもなっているのに、動じる様子がない。余裕を見せているようだ。


ニールが大砲を放つが、弾はネイによって斬られ、フランクの"マヨネーズ"も、ヤギーの卵型擲弾発射器(グレネードランチャー)に燃やされてしまう。


「アスター!こちらの加勢も頼む。」


アスターが散弾銃の弾丸(のような構造にした石)を投げる。しかし、それもネイが切り刻んでしまう。5vs1なのに劣勢なのは、紛れもなく双鎌のためだ。両端に刃がついた槍のようなこの武器は、全く隙を与えてくれない。


「どうだ。これは掘り出し物だろう?ネイの双鎌は、ある有名な工匠が希少金属で作ったものでな~。万物を切り刻めるのさ。さぁ、吠えろ負け犬ども!」


突然ネイが倒れた。ネイの足元には、アスターが巻き菱に作った石が散らばり刺さっている。この隙を見逃さず、フランクが"マヨネーズ"をネイの背中にぶっかけ、ニールが大砲を撃ち込んで燃やした。ネイは動かなかった。


気が付くと、ヤギーのいた場所に、トゥーリが立っていた。


「まったく、拙者の存在を忘れたのか?其方は5vs1なのに、こちらは1vs1だったぞ。」

「すまなかった。弁解の余地もない。」

「まぁ良いだろう。さぁ、もうひと振るいするか。」

「あぁ。残る敵は、あと一人だ!」

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