幕間 専門用語解説③ 【ヴァン・ヴォルフィード】の所有する艦船や技術等
専門用語解説③
【ヴァン・ヴォルフィード】の所有する艦船や技術等
①【天鳥船】・・・ヴァン・ヴォルフィードが乗ってきた星雲間航行用艦船、元は〈YTK-21881〉と云う名称の艦船で、故郷の【アース】をヴァンが脱出する際に乗り込んだ。
【縮退炉】を主動力としている宇宙艦で、ワープ航法でもって星雲間航行を行う。
後に様々な惑星に立ち寄った際に、様々な技術アップデートと大幅な改装を経る事で、〈YTK-21881〉は
天の鳥船として生まれ変わった。
現在の居留地である【惑星エリュシオン】の文明レベルでは、圧倒的な武力を持つ為に、基本的にはその実力を行使せずに、あくまでも情報収集や母艦としての収容を主任務としている。
②【ヘルメス】・・・天の鳥船の主幹コンピューターの端末で、ヴァンとの基本的なやり取りを行う。
③【人類同胞】・・・〈始祖種族〉による種計画であらゆる天体に散布された、同じ根源を持つ人類を指す。
④【降下艇】・・・天の鳥船から降ろされた小型の艦船。 地上移動を行いつつ場合によっては天の鳥船に戻る事も出来る。
基本武力は用いないが、一応【ブラスター】等の兵器が存在し、小型ドローンの統括も行えるので、其れ等の兵器は行使出来る。
⑤【探査ブイ】・・・現在、惑星エリュシオンの周回軌道上に120基設置されていて、地上のありとあらゆる情報を収集している。
⑥【軌道探査ブイ】・・・探査ブイを10基毎に統括する大型の物で、基本兵器を持たない探査ブイと違い、大型ブラスターや軌道上からの照射ビームを搭載していて、外宇宙から飛来する天体を排除する事も任務としている。
⑦【ランドジグ】・・・探査ブイと連携する地上での情報収集する為の端末。
全長30センチ程の黒い棒状で、基本動かずに地中や石
⑧【バリア・バルーン】・・・ある種のエネルギーフィールドで構成されていて、かなりの防御能力が有り、其の内部に入れば安全と言える。
反面、防御能力が高い為に、長時間内部に閉じ籠もると酸素が薄くなる。
解除するには、発生させた機械による[コード解除]が必要となる。
⑨【亜空間】・・・此の惑星でも、魔法技術で似たような異空間に物を収容する事が出来るが、根本技術が違う為に収容能力が圧倒的に違う。
⑩【マルチセンサー】・・・様々なセンサー類を同時に発動させる事で、種々の情報を得る事が出来て、複合的に判断材料を得られる。
⑪【インナースーツ】・・・【ナノスキンコート】で作られた、身体の全表面を覆い下着よりも内側に着るスーツで、皮膚呼吸等は阻害しないが、人体に悪影響を与える危険のある物体の侵入は許さない。
又、表面を自由にコーティングする事で変装を行う事も出来る。
⑫【隠蔽モード】・・・ヴァンの所有する数々の艦艇や道具類には、大体が持つ機能である。 ただ、基本は光学迷彩と音の遮断でしかないので、匂いや振動等で見破られる可能性がある。 此れに似た魔法技術が此の世界には存在する。
⑬【PS】・・・故郷の【アース】に於いて、普通に艦船に搭載されているスーツで、船外で人間には活動不可能な場所に向かう際に、着込んで活動する為の物、様々なオプションを取り付け可能で、今後の物語では特殊な着込むタイプのゴーレムとして出てきます。
⑭【命水】・・・ヴァンが2回目の航海で着いた【植物相惑星】で、【宇宙樹】と呼ばれる惑星を覆う巨大な樹木から提供された、此の世界に於いては最高の魔法薬であるエリクサーを超える代物。
⑮【アース】・・・ヴァンの故郷の惑星で、第137小宇宙に於ける2983銀河星雲の首都星であった。だが外宇宙からの侵攻者である【旧支配者】によって攻撃を受け続けて、最後には【旧支配者】の眷属たる【星喰ほしくい】という存在にそのまま食われてしまった・・・。
⑯【通信機】・・・遠距離或いは通じにくい場所から、通信を届かせる道具であり、翻訳機の機能も有する。
⑰【隠蔽シート】・・・畳めばポケットに入る程の小ささになるが、広げれば最大で30メートル四方を囲い込み、光学迷彩と音の遮断を行う。 しかし、匂いや振動等は消せないので、魔獣等の嗅覚の優れた生き物には、見破られる可能性がかなり有る。
⑱【時間凍結】・・・ヴァンの故郷の惑星であるアースに於ける、最高の科学技術の産物で、量子物理学の一つの到達点。 時間軸を虚数空間に封じ込めて、時が進む事そのものを止めさせる事で、掛けられた対象は解かれるまで、一切時間が進んでおらず、例えば亜空間に入れている作りたての料理に掛けた場合、時間凍結を解いて亜空間から取り出した場合は、出来立ての料理を食べられる事になる。