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サンゴとオニヒトデ  作者: 青海 嶺
5/26

5 最初から出遅れる


 目的地に到着し、船頭が錨を下ろした。

 他の四隻の船も、少し離れたところに停船していた。

 すぐに捕獲作業の準備が始まった。

 酸素ボンベを背負い、ヒトデを入れる籠の肩ベルトを肩に掛け、腰につけるポーチの中には、注射器と薬剤のボトルを入れた。なかなかの重装備だった。

 準備が整った。

 船ごとのチーム、それぞれのリーダーが無線で連絡を取り合い、一斉に捕獲作業が始まった。

 青年も装備をチェックして潜水開始した。

 なにしろ潜水が商売。この道のプロなのだから、潜るのはお手の物。

 だが、オニヒトデを探索するとなると勝手が違う。

 サンゴの群生のあちこちに目を向けてもヒトデがみつからない。

 たしかに、ところどころヒトデに食われたような跡はある。

 でも、ヒトデの姿はない。

 駆除するまでもないんじゃ?

 そんな疑問も湧く。

 何も捕獲できず、いったん船にあがると、他のメンバーが捕獲したヒトデが既に5、6個は船上の水槽に入っている。

「なんだよ、収穫なしなの?」

 と船頭に冷やかされた。

「いやいやこれからさ、これから!」

 青年は焦って海底に戻った。




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